Apache HTTP Sever（以下Apache）は広く利用されているWebサーバーです。
ここでは、Version 2.2.21 Windows版をインストールしたときの記録をもとに説明します。このインストールでは、ローカルでWebサーバーを用いるという限定された環境の構築を目的としていますので、詳細な設定は行いません。
ダウンロードしたインストーラを起動します。Webサーバーはローカルで立ち上げるつもりなので、インストーラーからの問い合わせに対しては、基本的にデフォルトの設定のままNextボタンで先に送ればいいですが、以下の項目に関しては設定を行いました。
| Networkdomain | localhost |
| Servername | mydomain |
| Administrator's Email Address | E-Main Address |
ローカルでの運用に限定するなら、ServernameとAdministrator's Email Addressは適当でもOK。
インストールが完了すると、ブラウザでhttp://localhost/を開くとApacheのインストールされたディレクトリ（Apacheのルート）の下のhtdocs/にあるデフォルトのHTMLファイルが開かれて"It works!"という文字が表示されます（デフォルトのページの内容はバージョンによって異なるかもしれません）。
デフォルトではApacheはApacheのルートの下のhtdocs/以下をドキュメントの置き場として参照します（この設定は変更することもできます）。
Apacheはhttpサーバーとして要求に応じてドキュメントを提供しますが、そのドキュメントの場所は「ドキュメントルート」として設定されたディレクトリ（以下）を参照します。Windows版 2.2のデフォルトのドキュメントルートはC:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/htdocsと、かなり深いところにあってそのままではかなり使いにくいです。これを変更するにはhttpd.confを修正してApacheを再起動します。httpd.confの修正は以下のとおりです。
180行目付近
#DocumentRoot "C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/htdocs"
DocumentRoot "C:/htdocs"
210行目付近
#<Directory "C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/htdocs">
<Directory "C:/htdocs">
'htdocs'をキーワードにして検索すると、修正すべき場所はすぐに見つかるはずです。
Apache（2.2.21 Windows）はデフォルトではCGIが使えない設定になっています。CGIを使えるようにするには、Apacheのディレクトリにあるconf/httpd.confを次のように修正してApacheを再起動する必要があります。
<Directory "C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/htdocs">
..
Options Indexes FollowSymLinks ExecCGI
「<Directory "C:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache2.2/htdocs">」の書かれた行の後、数行コメントが続いて、「Options Indexes FollowSymLinks」の行が見つかります。ここにExecCGIを追加します。
デフォルトでは「AddHandler cgi-script .cgi」行がコメントアウトされています。
#AddHandler cgi-script .cgi
「#」を外して、この行を有効にします。
AddHandler cgi-script .cgi
以上2箇所の修正を行ったら、Apacheを再起動します。