それぞれの和音は音名/オクターブ形式、またはフレット/弦形式の音を'.'でつなぎ、全体を'('と')'で括ることで表現します。
書式書式1 ( {note_key_octave}.{note_key_octave}(.{note_key_octave})* ) 書式2 ( {note_fret_string}.{note_fret_string}(.{note_fret_string})* ) {note_key_octave} 音名/オクターブ形式で表現された音 {note_fret_string} フレット/弦形式で表現された音
和音中に異なる長さの音符を含めることは出来ないようです。例えば次のような方法で同じタイミングに異なる長さの音符の和音を配置できれば良いのですが、現在のバージョンではこのようなことは出来ないようです。
notes ((:8 (C/4.E/4)).(:4:(G/4.B/4)))
そこで代わりの方法を考えてみたいと思います。最初に思いつくのは、和音に含まれる長い音符をタイでつなぐ方法です。これにはhキーワードを使います。
この方法で上のコード(やりたかったこと)を実現すると次のようになります。
少し苦し紛れの感じはありますが、一応意味は表現できます。しかしこの方法でも、違う長さの音符をつなぐことは出来ないようです。そのため、8分音符と2分音符の組み合わせでは──
── の様な書き方となります。ここまで来るとかなり無理が感じられます。
少し苦し紛れの感じはありますが、一応意味は表現できます。しかしこの方法でも、違う長さの音符をつなぐことは出来ないようです。そのため、8分音符と2分音符の組み合わせでは──
和音の一部を低音部譜表などに分けるという方法も状況次第では有効な解決方法となるかも知れません。
この方法なら8分音符と2分音符の含まれる和音も比較的に自然に表示することができます。
タブ書式で表現された和音は、チョーキングなどのベンドを表現することができます。
和音中のベンドする音は次のような書式で表現します。
{fret}b{fret}(b{fret})*/{string} {fret} フレット番号 {string} 弦番号
次の例は2弦の8フレット目の音と3弦の7フレット目の音からなる和音をフレット2個分ベンドして元に戻ります。
(8b10b8/2.7b9b7/3)
ベンドは和音中の特定の音に対してのみ行うこともできます。次の例は2弦の音だけをベンドします。
(8b10b8/2.7/3)
タブ書式で表現された和音は、ベンド修飾子(s)を使ってスライドを表現することができます。
和音のスライドはベンドの場合と同じように次のような書式で表現します(五線譜やTAB譜上での表示ではベンドとスライドの違いはありません)。
{fret}s{fret}/{string} {fret} フレット番号 {string} 弦番号
次の例は2弦の8フレット目の音と3弦の7フレット目の音からなる和音をフレット2個分スライドします。
(8s10/2.7s9/3)