長野県のほぼ中央に位置する山上湖、諏訪湖。この湖は周辺を、霧ヶ峰、八ヶ岳連峰などの山々囲まれ、そこからいずる清らかで豊富な水を水源としています。
八ヶ岳方面から流れ込む河川は、いくつかの水路に分岐したり合流したり、複雑な経路をたどります。そのなかで、渓流釣りの対象となるのは、主に上川、宮川、およびその支流です。これらの河川には諏訪湖に降りるアマゴ(諏訪マス)がいて、初夏の頃、良型の遡上アマゴを狙うことができます。
諏訪湖の北側、下諏訪町から流れ込む砥川も渓流釣りの対象となります。
諏訪湖とその流入河川は、河川法では天竜川水系、その水源は、八ヶ岳の赤岳となっています。国土地理院の地図で赤岳に最も近い川を探してみると、行者小屋の横を流れる南沢という沢があります。おそらくこれが天竜川の源流ではないでしょうか?南沢は赤岳への登山道沿いに流れ、赤岳山荘のあたりで、横岳の直下から、赤岳鉱泉の横経由して流れてきた北沢と合流して柳川になります。そして、茅野市の諏訪東京理科大学の近くで上川に合流し、諏訪湖に流れます。
上川
上川には二つの漁協があって、諏訪市四賀あたりを境に諏訪湖に近い下流部は諏訪湖漁協の管轄、上流部は諏訪東部漁協の管轄となります。
JRの鉄橋下付近では、諏訪湖からの遡上アマゴ(諏訪マス)が釣れます。この遡上アマゴを狙えるのは6〜7月頃。橋の下など流れの変化のある所が好ポイントとなります。四賀周辺では、夏季にオイカワも釣れます。諏訪インター近くの水路など、諏訪市内を流れる水路にもアマゴやイワナが入り込んでいる所があります。
JRの鉄橋下付近では、諏訪湖からの遡上アマゴ(諏訪マス)が釣れます。この遡上アマゴを狙えるのは6〜7月頃。橋の下など流れの変化のある所が好ポイントとなります。四賀周辺では、夏季にオイカワも釣れます。諏訪インター近くの水路など、諏訪市内を流れる水路にもアマゴやイワナが入り込んでいる所があります。
音無川
白樺湖を水源とする音無川は、大門街道(国道152号線)に沿って流れ下り、米沢水力発電所の上流で上川本流と合流します。この川で狙えるのは基本的にアマゴのみで、イワナは居ないようです。
白樺湖から下流300mほどの間は、川は大門街道沿いを流れますので、比較的に容易に入渓することができます。この区間で釣れるのは、ほとんどが小型のアマゴですが、そこそこの数が狙えます。
白樺湖から下流300mほどの間は、川は大門街道沿いを流れますので、比較的に容易に入渓することができます。この区間で釣れるのは、ほとんどが小型のアマゴですが、そこそこの数が狙えます。
さらに下流の柏原付近では、再び川は大門街道沿いを流れます。ここは入渓も容易で期待できそうな渓相にも見えますが、さほど釣果実績は高くはありません。
柏原の住来寺橋から追出川合流地点までは、川幅が狭く両岸が藪で覆われ、護岸も高く川に降りにくく堰堤も連続するため釣りにくくなりますが、アマゴの魚影は多く型も良型傾向。この川での最も有望なポイントかも知れません。
米沢水力発電所付近は禁漁区となっています。
柏原の住来寺橋から追出川合流地点までは、川幅が狭く両岸が藪で覆われ、護岸も高く川に降りにくく堰堤も連続するため釣りにくくなりますが、アマゴの魚影は多く型も良型傾向。この川での最も有望なポイントかも知れません。
米沢水力発電所付近は禁漁区となっています。
押出川
押出川は音無川の支流で、米沢水力発電所付近で合流し、下流の民家付近や車道の横などでアマゴが狙えます。
民家より上流は水路のように細くなりますが、堰堤など魚の移動を妨げる障害となるものは無いので、状況によってはここも狙いポイントとなります。
民家より上流は水路のように細くなりますが、堰堤など魚の移動を妨げる障害となるものは無いので、状況によってはここも狙いポイントとなります。
滝ノ湯川
滝ノ湯川は八ヶ岳の丸山付近を水源とし、渋川や音無川と同じように米沢水力発電所の上流で上川本流と合流します。
河童の湯周辺では良型のイワナやアマゴの比較的に安定した釣果が期待できます。なかでも河童の湯の横から、その上流二番目の橋までが特に有望です。高尾穂見神社の近くから上流は、川は樹木の中を流れ釣りにくくなりますが良型のイワナが期待できます。
河童の湯周辺では良型のイワナやアマゴの比較的に安定した釣果が期待できます。なかでも河童の湯の横から、その上流二番目の橋までが特に有望です。高尾穂見神社の近くから上流は、川は樹木の中を流れ釣りにくくなりますが良型のイワナが期待できます。
渋川
渋川は八ヶ岳の丸山と中山の間を水源として、米沢水力発電所の上流で上川本流と合流する川です。
渋川温泉まではアマゴがいますがそう多くは無いようです。
上流にある温泉やホテルなどの施設のせいか?時々汚水の臭いがすることもあります。
渋川温泉まではアマゴがいますがそう多くは無いようです。
上流にある温泉やホテルなどの施設のせいか?時々汚水の臭いがすることもあります。
横ヶ川
横ヶ川は霧ヶ峰の踊場湿原のあたりを水源とする上川の支流です。この川には、放流が無いのか?漁協の地図に記載はなく、釣り人の姿も見られません。あたかも釣り人に忘れ去られたように、ひっそりと県道424号に沿って樹木の中を流れます。
渓相は悪くないが、上流のレジャー施設の汚水の影響か?水質は著しく悪いです。しかし、こんな川にも野生化した(?)アマゴが生息しています。ひっそりと生き延びているこの魚、できればリリースしてあげたいです。
渓相は悪くないが、上流のレジャー施設の汚水の影響か?水質は著しく悪いです。しかし、こんな川にも野生化した(?)アマゴが生息しています。ひっそりと生き延びているこの魚、できればリリースしてあげたいです。
宮川
宮川は目立った支流を持たないため、本流が基本的な狙い場となります。
かつては、諏訪湖が現在の茅野市の木船あたりまで広がっていたとも言われていていますので、現在の宮川の流域の多くは、昔は湖底だったと推察されます。それ故に(?)岩場が少なく、比較的に高低差の少ない穏やかな里川のような渓相が続きます。
かつては、諏訪湖が現在の茅野市の木船あたりまで広がっていたとも言われていていますので、現在の宮川の流域の多くは、昔は湖底だったと推察されます。それ故に(?)岩場が少なく、比較的に高低差の少ない穏やかな里川のような渓相が続きます。
宮川は流域にレジャー施設がほとんどないためか、上流部から河口付近まで、清らかな水が流れています。
渓流釣り場となるのは、茅野市坂室あたりから上流です。最上流部では川幅が狭く水量も少なくなるので、夏季には水温が渓流魚の生息限界ぎりぎりまで上昇することもありますが、それでもアマゴやニジマス、イワナなどの釣果実績の高い川です。
渓流釣り場となるのは、茅野市坂室あたりから上流です。最上流部では川幅が狭く水量も少なくなるので、夏季には水温が渓流魚の生息限界ぎりぎりまで上昇することもありますが、それでもアマゴやニジマス、イワナなどの釣果実績の高い川です。
魚はかなり上流、すずらんの駅の上流まで釣れますが、最も期待できるのは、木舟大橋の上流のカーブ周辺と、その上流の新橋の下の堰堤の落ち込み付近。どちら良型が期待できます。
下流部では渓流魚はほとんど期待できませんが、コイやオイカワなど里川の釣りも楽しめます。
下流部では渓流魚はほとんど期待できませんが、コイやオイカワなど里川の釣りも楽しめます。
釣果状況
木船でイワナ・アマゴ
茅野市木船のセブンイレブン付近。川がカーブする所の下流で20cm前後級のイワナが釣れました。夏の水温を考えれば、イワナも釣れるとは少し意外でした(後日、諏訪インター近くの用水路でも時々イワナが釣れることを知りました)。
イワナの他にはアマゴが2匹(大きいもので27cm)の釣果でした。
イワナの他にはアマゴが2匹(大きいもので27cm)の釣果でした。
取材・編集:wiredFish編集部
2010年05月09日
その後、少し上流の河童の湯の前に移動。ここではまだ桜が咲いています。
こんな桜の下で釣りをしてみたいと思っていたので嬉しかったのですが、、惜しいことにここも釣果は無かったです。連休で人が多く、魚のプレッシャーもかなり高まっていたのではないかと思います。
取材・編集:wiredFish編集部
2010年05月02日
遡上アマゴ 反応なし
そろそろ諏訪湖遡上アマゴ狙いの好シーズン。上川本流のマレットゴルフ場(諏訪市四賀)周辺を探ってみましたが、連日の釣り人の入渓により魚がスレいるのか(?)残念ながら反応はありませんでした。
取材・編集:wiredFish編集部
2010年04月25日
さらに少し上流の長野精工金沢工場前の堰堤のプールを探ってみると、ここはさらに魚影が濃く、ここでもきれいな良型アマゴが釣れました。
取材・編集:wiredFish編集部
2010年04月25日
すずらんの里駅周辺の釣り
宮川のJRすずらんの里駅より上流。アブラハヤに混ざって数尾のアマゴが釣れました。型は悪くないです。気温が低いせいか、ハヤが好むような淀んだところにいるようです。
宮川の上流は里川の趣きがあって、のんびりとしたな気分で釣りができます。
宮川の上流は里川の趣きがあって、のんびりとしたな気分で釣りができます。
取材・編集:wiredFish編集部
2010年04月18日
橋の下で「良型アマゴ」
午後から滝ノ湯川の河童の湯案内板前に入渓しました。9月とはいえ午後の日差しはまだ強いです。水量も少し減っていて、橋の下流の落ち込みにたまる水も少ないく、魚の反応もありません。しかし、橋の下のプールに岩の影からフライをキャストすると良型のアマゴが釣れました。やはり、ここは比較的安定した釣果が得られるようです。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年09月07日
ビートルでアマゴ
白樺湖浄化センターの下流の橋から入渓。上流にある橋までをフライで探りました。この日はビートルのパターンが有効なようでした。漁協の地図ではここはイワナ域になっていますが、釣れたのはアマゴのみ。いずれも型は小型です。 前回ここで釣った時も気になったことですが、この周辺の水質は悪いです。その原因は浄化センターから流れ出す水であるようです。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月27日
謎の川でアマゴ
県道424号線の横ヶ川にかかる小さな橋(下横河川橋)の少し下流の左岸から入渓し、橋の数10m上流の堰堤までを探りました。この川は漁協の地図にも情報がなく、魚がいるという確証もないままの入渓流です。
しばらくは、全く反応はありません。不安定な気持ちで釣り進みますが、橋の下のプールでやっと魚が毛鉤にライズしてきました。釣り人が訪れないため警戒心が薄いのか、堂々と流れの緩やかなプールの中心付近に出ているようです。ティペットを少し長めにして浮力の落ちた毛鉤を新しいものに交換。改めてキャストすると、今度はしっかりと毛鉤をくわえてくれました。
取り込んでみると、しっかりと体高さのある良型のアマゴでした。「ここにも居たのか!」自分にとっては新しい発見でした。おそらく横ヶ川には放流が無いはずなので、そっとリリースしてやりました。
しばらくは、全く反応はありません。不安定な気持ちで釣り進みますが、橋の下のプールでやっと魚が毛鉤にライズしてきました。釣り人が訪れないため警戒心が薄いのか、堂々と流れの緩やかなプールの中心付近に出ているようです。ティペットを少し長めにして浮力の落ちた毛鉤を新しいものに交換。改めてキャストすると、今度はしっかりと毛鉤をくわえてくれました。
取り込んでみると、しっかりと体高さのある良型のアマゴでした。「ここにも居たのか!」自分にとっては新しい発見でした。おそらく横ヶ川には放流が無いはずなので、そっとリリースしてやりました。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月20日
アントで小型アマゴ
JRすずらんの里駅の近くにある小さなコンクリートの橋の少し下流から、宮川に入渓しました。
両岸の護岸は低いので川に下りることは容易ですが、川岸に藪が茂っている(ところによっては川一面に茂っている)ので遡行には苦労します。
水質はあまり良くありませんが、水量は豊富で適当に石も入っています。ただ、水温が高く、測ってみると、アマゴの生息条件ギリギリの19℃でした。
それでも魚はいるようで、何度か魚の反応はありましたが、なかなか釣れません。苦戦の末、アントのパターンでやっと約15cmのアマゴが釣れました。
両岸の護岸は低いので川に下りることは容易ですが、川岸に藪が茂っている(ところによっては川一面に茂っている)ので遡行には苦労します。
水質はあまり良くありませんが、水量は豊富で適当に石も入っています。ただ、水温が高く、測ってみると、アマゴの生息条件ギリギリの19℃でした。
それでも魚はいるようで、何度か魚の反応はありましたが、なかなか釣れません。苦戦の末、アントのパターンでやっと約15cmのアマゴが釣れました。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月19日
複雑急流で(?)釣果無し
国道のチェーン装着場付近にある広い空き地をから、藪こぎして入渓しました。予想以上に渓相はすばらしいのですが、樹木が邪魔となって釣りづらいです。探ったのは100m程度の範囲ですが、たまに魚の反応があるだけで釣れません。流れは複雑で速いのでフライでは釣りにくいかもしれません。
後で地図で調べると、ここより下流の「レストラン・ラーチ」から脇道がありそこからの入渓の方が簡単かもしれません。
後で地図で調べると、ここより下流の「レストラン・ラーチ」から脇道がありそこからの入渓の方が簡単かもしれません。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月19日
良型イワナ堅調
朝7時頃。時々小雨の降る中、河童の湯の前から滝ノ湯川に入渓しました。
河童の湯の上流の橋の下流の落ち込みの白泡の切れ目付近を何度かエルクヘアカディスを流していたところ、良型のイワナが釣れました。この付近ではアマゴとイワナが混棲しているようです。同じポイントを攻め続けると再び同型のイワナが釣れました。
この落ち込みの脇には、用水路のような小さな流れがあって、ここは前回、不用意に近づいて魚影を追い込んでしまったところです。今日は慎重に近づき、探ったところ、ここでも良型のイワナが釣れました。
河童の湯の上流の橋の下流の落ち込みの白泡の切れ目付近を何度かエルクヘアカディスを流していたところ、良型のイワナが釣れました。この付近ではアマゴとイワナが混棲しているようです。同じポイントを攻め続けると再び同型のイワナが釣れました。
この落ち込みの脇には、用水路のような小さな流れがあって、ここは前回、不用意に近づいて魚影を追い込んでしまったところです。今日は慎重に近づき、探ったところ、ここでも良型のイワナが釣れました。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月19日
アマゴ(?)ヒットせず
今回、初めて音無川上流部(国道が川に交差するあたり)を探ってみました。音無川の上流部は、下流部よりも人工物が少なく、自然な雰囲気をがあります。それでも国道沿いであることとから、あまり大きな期待はしていなかったのですが、魚の反応は少なくないです。ただし、魚の影は小さいです。反応の俊敏さから判断するとおそらくアマゴだと思われますが、フライのパターンがマッチしないのか、先行者の影響か、釣ることができませんでした。再度挑戦したいです。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月12日
胸鰭のないアマゴ
河童の湯の上流(滝ノ湯川)の橋の下で、胸鰭のないアマゴが釣れました。これまでに、この周辺ではイワナしか釣れたことがなかったのですが、アマゴもいるようです。
この川を歩いていると、クモの巣に掛かったカゲロウやカゲロウの抜け殻を良く目にします。魚にとってエサ(特にカゲロウ)は豊富にあるようです。
この川を歩いていると、クモの巣に掛かったカゲロウやカゲロウの抜け殻を良く目にします。魚にとってエサ(特にカゲロウ)は豊富にあるようです。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月12日
エルクヘアカディスでイワナ
16時頃、河童の湯(茅野市北山)の少し上流から滝ノ湯川に入渓。ほんの数回目のキャストでいきなりイワナが釣れました。張り出した樹木が邪魔で、かなりポイントに近づいていたため、あまり期待していなかったですが、流れが複雑なため気配を悟られずに済んだのかも知れません。使用フライはエルクヘアカディスです。
その後も遡行を続けながら探りますが、いくつか魚の反応はあるものの、なかなか釣れない状況が続きました。フライのパターンを変えたり、沈めたりしても効果はなく、1時間ほど試行錯誤を繰り返した後、フライをエルクヘア・カディスに戻しました。
その後も遡行を続けながら探りますが、いくつか魚の反応はあるものの、なかなか釣れない状況が続きました。フライのパターンを変えたり、沈めたりしても効果はなく、1時間ほど試行錯誤を繰り返した後、フライをエルクヘア・カディスに戻しました。
その後の何投目かで、水面がかすかに割れてフライが沈み込むのが確認できました。合わせると魚はプールの中を中を勢い良く逃げ回った後、下流に下り、バラシはしないかと心配しましたが、なんとか取り込みに成功しました。今シーズン最大のイワナでした。深くフライをくわえ込んでいたことから、フライに対する警戒心や躊躇は感じられず、どうやら、この日のパターンはエルクヘア・カディスで正解だったらしいです。
取材・編集:wiredFish編集部
2009年07月04日