横川川(辰野町)
辰野町で本流出会いとなる横川川は(阿智村にも同じ名前の横河川という川があります)、比較的安定したアマゴ釣果の期待できる支流です。
宮所の赤い橋から上流のJRの鉄橋までの間は、特に安定した釣果が期待できるエリアです。
赤い橋から徳本水(湧き水)までは、良型のアマゴが期待できます。
徳本水の横の堰堤を越えて少し行くと流れは緩くなります。ここでも(時期にもよりますが)アマゴが良く釣れます。
さらに上流のJRの鉄橋下の小堰堤も魚が溜まりやすいポイントとなっています。
鉄橋の上流は魚が少なく、小野川合流地点の上流には、小型のアマゴが多少はいますがあまり数は出ません。
さらに上流は、横川ダムの下流の集落の端の辺りから少し魚影が濃くなります。大半は小型のアマゴですが、時には良型のアマゴやイワナが釣れることもあります。
横川ダムでは、スーパートラウトが狙えます!! さらにその上流では、尺イワナが狙えます。ただし、横川ダムより上流は熊の出没が多いので、入渓の際には熊対策が必要です。
小野川
小野川は、その流程のほとんどが国道沿いを流れるためか、特別に興味をそそるような渓相の川ではありませんが、そんなイメージに反して魚影は少なくありません。釣り人が少ない分、好釣果にめぐまれることもあります。
小野水処理センター付近は穏やかな流れのチャラ瀬が多く、小型のアマゴが主体となります。ここでは畑の横を川が流れるせいか、雨後のエサ釣りならミミズが有効です。樹木の枝が張り出したところがあるので少し釣りにくくなります。
畑をすぎると、川は国道153号線に近づいて川幅が狭く、水深が深くなります。ここから上流の橋までは護岸が高く、川岸が藪で覆われ川に入りにくくなりますが、川に降りずに左岸側の道路から釣ることができます。こんな安易な釣り方でも良型のアマゴが釣れます。
小横川
小横川は、横川(辰野)を天竜川出会いから少し遡った所で分岐する支支流です。
横川川出会い付近の渓相は、渓流釣り場として見れば少し貧相で、あまり釣れるようには思えませんが、意外と釣果が期待できます。
下流域の国道153号線の交差する橋の上流の落ち込みには、魚が集まりやすく、良型のイワナやアマゴの好ポイントとなっています。
上流は少なくとも名称不明の沢が合流する地点より500m上流までは良型魚が狙えます。集落付近は水路のように川幅が狭く流れが速くなったり、両岸が藪になっている所もあって釣りにくいですが、良型のアマゴが狙えます。
小黒川
小黒川は入笠山を水源とし、入笠山と戸台を結ぶ林道沿いに流れる三峰川の支流です。戸台で戸台川と合流し、美和湖の上流で三峰川に合流します。
林道は基本的に一般車両乗り入れ禁止で川沿いに民家もなく、水質悪化の原因となるような施設などの人工物はなく、かなり自然の保たれた美しい川での釣りが楽しめます。
源流部は川幅が狭く、水量は少なくなりますが、小型のイワナなら入笠山の牧場付近まで狙えます。ただ、このイワナはおそらくは天然魚と思われるため、できるだけリリースして絶滅を避けるようにしたいです。
戸台から源流部までは徒歩で半日ぐらい。釣りながらだと、さらに時間を多く見積もる必要があります。
テイ沢
入笠山直下にひろがる大阿原湿原の水は、次第に緩やかな斜面に集まり、やがてそれは沢(テイ沢)となり、1kmほど流れ下り、天竜川の支々流の小黒川に合流します。ここの魚は多分にネイティブの魚。それゆえに、そっとしておきたい気持ちにもなります。
山室川
山室川は芝平峠を水源とする三峰川の支流です。流域は静かな山村といった趣があって、そのせいか、ここを訪れる釣り人も多く、荒れやすい傾向があります。
釣れる魚はアマゴが主体となります。民家は川の上流、芝平峠近くまで点在し、アマゴはほぼ源流まで生息しています。
基本的なルートは、高遠から川沿いの道を遡るルートですが、オフロード車なら茅野方面から山越えでいきなり源流部に出ることもできます。このルートは林道となりますが、随所に退避スペースがありますので、比較的安心して走ることができます。
下流部は流れが細く急流で、川に降りにくいところもあって少し釣りにくいです。
藤沢川
藤沢川は、茅野市と伊那市の県境にある杖突峠の南南西約500mの所にある小さな池を水源とし、南アルプスと伊奈山脈の間を走る中央構造線に沿って南流し、高遠ダムの下流で三峰川に合流します。
藤沢川流域は民家も多く、多少は風情に欠けるような感じもありますが、釣り人は比較的に少なく、型の良いアマゴも狙えます。
良型のアマゴが狙えるのは、中流域(長藤の辺り)です。上流の開けた堰堤地帯には魚影は殆ど見られません。
堰堤地帯を通り過ぎた守屋神社の辺りからは、次第に渓相は渓流らしくなり、小型のイワナが釣れるようになります。
塩川
塩川は、長野県松川町で天竜川に左岸から合流する小渋川の支流の支流です。小渋湖の先の大鹿村で、小渋川支流の鹿塩川に合流します。水源は南アルプスの本谷山(塩見岳の約3km西)付近です。
下流の鹿塩川合流地点付近は、堰堤が連続するためさほど期待できませんが、上流の「高橋」という名前の橋の上流付近からは良型のイワナが狙えます。
この川は水がきれいで雨天時にも濁りにくく、雨天時でも有望な川です。
横川川(阿智村)
天竜川には横川川という名の支流が、この阿智村と辰野町にあります。阿智村の横川川は、支流阿智川のさらに支流。中央高速の園原IC付近で阿智川に合流します。
阿智川合流地点から上流の集落までは、人工物もほとんどなく自然のままの渓相が素晴らしいですが、さほど魚影は多くはありません。
魚が釣れ始めるのは集落の少し下流から。良型アマゴが釣れるようになります。この集落には、釣り券の販売所があることから、放流は集落付近で行われ可能性があります。
集落から上流へは未舗装の林道が通っていますが、幅が狭く楽な道ではありません。集落の上流は、トウトク沢のほぼ源流域まで一定の水量があればアマゴが狙えます。この源流域では、1990年頃までイワナも釣れましたが、放流がないのか、近年はほとんどその姿は見なくなりました。
アマゴの良型は総じて集落の少し下流、小型の数が出るのは集落の上流で良く釣れます。
林道の終点付近は、川に覆いかぶさる枝も少なく、頭上が開けているので毛バリでも狙えます。
釣果状況
小横川の上流を探ってみました。川幅の狭い川なので、どこまで車を乗り入れられるのか多少の心配も感じましたが、民家は結構上流まで続き、川沿いにはしっかりとした車道が走っていました。
集落の始まる辺りから入渓。木が張り出して少し釣りにくい所もありましたが、集落までの間で数匹のアマゴが釣れました。魚影は決して少なくありません。
渓相はプールがあったり、細い急流があったり、瀬があったり変化に富んでいます。遡行の途中、対岸に猿の姿を見かけることもありました。他の釣り人の姿は見られなかったので、注目度の低い、釣り人が入らない川なのかも知れません。
横川ダム下流の集落の終点付近にあるバスの転回スペース横の橋から入渓しました。橋より下流では魚の反応がありませんでしたが、上流ではやや小型のイワナが1尾とヤマメが5尾が釣れました。
小野川の横川川合流地点から、1kmほど上流の浄水場横から上流を餌釣りで探ってみました。
しばらく続く瀬では、左岸に畑があるせいか、餌はブドウムシよりミミズに方が好反応。小型のアマゴが多く釣れました。
さらに上流の橋に近づくころには、川は少し深く、ゆったりとした流れになっていて、ここでは良型のアマゴが釣れました。
横川川(辰野町)の宮所の堰堤下流から入渓。ここから釣り下ってみました。
まず、国道153号線の橋の下流で、最初の良型のアマゴが釣れました。幸先の良いスタートです。
川を下るにしたがい、流れは早くなります。水深の浅い所も多くなりますが、丹念に探るとここでも良型のアマゴが釣れました。
国道の橋の下流50mほどの所で川は大きくカーブします。ここより下流は大小のプールが続きます。最初の大きなプールで2匹の良型アマゴが釣れました。
さらに下ると流れの早い落ち込みが連続し、県道187号線の橋に出会います。橋の下流はゴルジュ状の地形となっていて、大きなプールがあります。時間をかけて粘ってみましたが、残念ながらこの日はここでの釣果は得られませんでした。
横川川(辰野町)の宮所の堰堤の上流から鉄橋下までを探ってみました。流れの緩いところで10数匹のアマゴが釣れました。型は小型傾向ですが魚は多いようです。
横川ダム(長野県辰野町)下流の集落のバスの方向転換場スペース横の橋から、横川川(辰野町)に入渓しました。
橋の下流は魚の付きそうな渓相(瀬)ですが、この日は無反応。
橋の上流右岸側には40~50cm程度の水深の緩い流れのプールがあって、ここで27cm程度の良型のアマゴが釣れました。
さらに上流は大小の石の転がる瀬が続きます。瀬を丹念に探ると、方は小ぶりですがアマゴが結構釣れました。
その後、国道153号線に横川川が接する辺り(宮所)に移動。ここには少し大きな堰堤があり、堰堤下を探ってみました。初めて入渓するポイントであまり期待していなかったのですが、魚影は濃いです。アブラハヤに混ざって良型のアマゴが釣れました。
天竜川支流の小黒川を今シーズン最後の釣り場とすることにしました。大阿原湿原の駐車場に車を停めて、湿原からテイ沢沿いに登山道を下り小黒川に出ました。この間の所要時間は30分程度。そこからさらに30分ほど下流まで下った地点から釣り始めました。
小型しか出ませんでしたがイワナが好調でした(すべてリリースしました)。
10尾ほど釣れたところで納竿。満足のいく型は出ませんでしたが、今シーズンの締めくくりの釣りが、悲惨な結果とならずに良かったです。
小黒川は天竜川の支流で、南アルプス北端の入笠山を水源としています。今回はこの川の源流部を探って見ることにしました。
早朝、大阿原湿原の駐車場に車を停めて、湿原を経由して小黒川に向かいました。湿原の草に付いた朝露で、すぐに足下はずぶ濡れ。ウェーダーを履いたまま移動した方が良かったみたいです。
湿原で湧き出した水はテイ沢となって小黒川に合流します。以前、この湿原を散策していたとき、この沢に魚影を見たことがありました。そこで、この沢も少し探っりながら小黒川へと下っていきました。しかし、魚の反応があったのは小黒川合流地点のすぐ上流のみでした。
その後、テイ沢合流地点から少し下って小黒川に入りました。林道側がコンクリートで補強されていたりしますが、川はほとんど自然の渓相を保っています。
ほぼ第一投目で、さっそく小型のイワナが釣れました。その後も調子よくイワナが釣れ続けました。
さらに上流には牧場があって、小黒川の最源流部はその牧場の中に続いています。以前は牧場内でも釣れたらしいのですが、今は金網で囲われ、牧場に入ることはできません。