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魚の生態と釣り

魚の聴覚

 魚は体全体で音を感じることができます。。

物音を警戒する魚

 物音に対して魚は警戒しますので、渓流釣りのように魚の至近距離までの近づくような釣りでは、竿を出す以前に物音を立てて魚の群れを散らしてしまうことも良くあります。
 港の岸壁に船が接岸すると、その音に警戒して魚が離れていくこともあります。たとえば、志布志港では中央埠頭にフェリーが入港すると、対岸の旅客船埠頭で中央埠頭から逃げてきたアジメッキなどの魚が良く釣れるようになります。
志布志港

物音に慣れる魚

 魚は物音に警戒しますが、定常的に音が発生するような所では魚も慣れてしまい、さほど警戒しなくなる傾向もあります。川下りのボートの発着所付近の1日中ガヤガヤしているようなところでも、イワナヤマメやなどの渓流魚が釣れたりします。

魚への水温の影響

 水温は魚の活性にかなり影響を与えます。それぞれの魚には、生息に適した水温(適水温)があり、水温がそれよりも高すぎたり、低すぎたりすると体調に変調をきたしたり活性が下がったり、極端な場合には死滅します。または、快適な水温を求めて遊泳層(タナ)を変えたり、他の場所に移動したりします。
 同じ低水温であっても水温変動の少ない時と多い時では、魚の活性は違います。安定的に水温が下がった場合は、一時的に魚の活性が下がるものの、やがてその水温に慣れて活性が戻ってきますが、水温変動が大きい時には水温への適応が間に合わず活性の下がった状態が続きます。
 天候や季節にもよりますが、1日の中で最も水温が下がるのは夜明け頃、最も水温が上がるのは午後3時頃となります。1年の中では3月頃が最も水温が下がります。渓流釣りでは春先に水温が上昇し始めますが、山の雪が解けて川に流れだすと再び水温が下がります。

潮汐状況と魚の行動

 海釣りでは潮の動きが魚の喰いや群れの動きに大きな影響を与えます。
 一般的には上げ潮、下げ潮の潮が動いている時、特に上げ潮で喰いが良くなり、潮が止まるとほとんど喰わなくなります。潮汐状況は潮の動きが大きい大潮や中潮の潮の動き始めや、潮止まり直前に活発な喰いが見られるようになります。
 湾や海峡なのど地形の釣り場では、大潮や中潮の日に潮が動き始めると急流となって、釣りにならない釣り場もあります。こんな釣り場では、むしろ小潮の方が良好な釣果が得られたりすることもあります。

潮汐状況と魚の食い

水の濁り具合の影響

 「水清ければ魚棲まず」とは、『清廉潔白すぎると他人に煙たがれる』というような意味の故事成語ですが、この言葉通り多くの魚はある程度の濁りのある水を好みます。
 チヌキチヌは特に濁りを好む魚で、雨で海水に濁りが入ると食いが良くなる傾向があります。淡水魚ではフナ類などが濁った水を好み、川底が見えるような澄んだ川にはあまり生息しません。
 魚は撒き餌などによって発生する濁りにも反応し集まって来る習性があります。そのため、チヌなどの撒き餌ではしばしば米糠など濁りを発生する物を配合します。
 このような濁り対する反応は淡水魚にもみられます。ワカサギ釣りでは、胴突き仕掛けのオモリで湖底を数回小突き砂を巻き上がらせて、ワカサギをおびき寄せるというテクニックもあります。おそらく、ワカサギは湖底に砂煙が上がると、そこに虫類などの餌が集まっていると思うのではないでしょうか?

ワカサギ釣り

 ハヤヤマベなどのアンマ釣りでも、川に立ち込み足元で砂煙を立ててその下流に魚を寄せます。
 ヤマメイワナなど澄んだ水を好む魚でも、雨で川が濁ると喰い立つ傾向があります。通常、上流から流下する餌は水生昆虫類が主ですが、雨が降れば川沿いの田畑などからミミズなどの小動物類やアリなどの陸生昆虫類も多く流下するようになります。このような変化によって魚にとって餌の選択肢が広がり、通常好餌となる川虫よりも、ミミズ類が好餌となることもあります。
 濁りの程度は、赤濁り、白濁り、笹濁り、の三段階に分類されます。赤濁りは、泥水のような状態の濁り、白濁りは、赤濁りからやや濁りが引いて乳白色になった状態、笹濁りは、やや青みがかった濁りで、川の場合なら岸部の底が見える程度の濁りです。赤濁りと白濁りの状態ではほとんど釣果は期待できません。笹濁り程度の濁りの時は、魚の活性が上がり好喰いが期待できます

生息環境による分類

 魚は生息環境や習性などによって分類することができ、異なる魚種であっても同じ仲間に分類される魚には釣り方にも似通った点もあります。

淡水魚と海水魚

 魚は生息場所によって淡水魚海水魚の2種類に分けられます。ボラスズキチヌキチヌハゼなどの海水魚は、海水と淡水の入り混じる河口域や河口周辺も集まる習性があります。これらの魚は汽水魚とも呼ばれています。

深海魚と浅瀬魚

 海水魚は、生息する水深によってさらに深海魚浅瀬魚に分類することができます。深海魚と呼ばれる魚は、ムツキンメダイなどの魚でおおよそ200メートル以上の水深に生息します。

回遊魚

カツオブリなど、適水温ベイトを求めて沿岸を季節回遊するなど、広範囲を回遊する魚を回遊魚と呼んでいます。

根魚・中層魚・浮魚

カツオカサゴアイナメなど海底付近に生息してあまり移動しない魚を根魚とか底着魚、底層と上層の間付近で釣れる魚を中層魚、水面近くで釣れる魚を浮魚などと呼ぶことがあります。

砂底を好む魚と石底を好む魚

 シロギスマゴチヒラメなどの魚は砂地の海底を好む魚ですが、砂地の海底を好む魚はどちらかと言えば少数派。多くの魚は石底を好みます。岩礁を好む魚を根魚、またはロックフィッシュといいます。砂地に沈礁が点在するような所は、いずれのタイプの魚も有望で、良型シロギスなどの好ポイントとなっていたり、チヌメジナなどの回遊ポイントになっている可能性もあります。
 石底を好む魚は石を好んでいるというよりも、地形変化を好む魚と考えるのが正しいかも知れません。海底が砂地であっても、港のテトラ帯や堤防や岸壁側面のエグレ空洞にカサゴ、チヌ、メジナなどの魚も良く集まります。砂地を好む魚でも、タナ落ち部やヨブなどの地形変化のある所に魚が集まる傾向があります。

産卵期は有望シーズン

 ほとんどの魚は特定の季節に群れを作り産卵行動に入ります。産卵は浅場で行われることも多く、産卵のために浅場に出る行動を乗っ込みといいます。多くの魚は水温が上昇し始める春が産卵期となりますが、ワカサギチヌカレイのように冬に産卵期を迎える魚もいます。 産卵前は食欲も旺盛で釣り人にとっての絶好の好機となります。
 産卵期間中の摂餌行動の活性は魚種によって異なります。アオリイカは雄雌のペアリングができると、ほとんど喰わなくなりますので、釣果が期待できるのはその前までとなります。チヌは約1ヶ月間、毎日産卵し、1回の産卵期で自分の体重と同じぐらいの卵を生みます。そのため産卵期間中はふだんよりも活発な摂餌行動を見せるようになります。
 産卵を終えた後、アユなどの年魚やサケ・マス類のように一生を終える魚もいますが、そうでない魚は深場に落ちるなどしてしばらく体力の回復を図ります。この時期は一時的に食いは少なくなります。

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