港内の区分け
志布志港は、本港地区(緑)、外港地区(赤)、若浜地区(青)、新若浜地区(黄)の四つの地区に区分けされています。
本港地区は、港の東端のエリアで、漁船や砂利・砂等の運搬船が利用します。
外港地区は、本港地区の南隣に位置し、第一突堤(東側)と第二突堤(西側)の二つの突堤を持ちます。
若浜地区は、前川河口右岸側、外港地区の南隣に位置し、観光船バース、若浜中央埠頭、若浜南埠頭があります。
新若浜地区は、若浜地区の南隣、港の西端に位置します。
岸壁名称と水深
船が係留される岸壁は、水深が公表されています。本港地区以外の地区の岸壁には、名前も付けられています。
※ 下の表の「番号」の項目は、「志布志港 全体図」中で岸壁に付けられた番号を意味します。
地区 | 番号:名称 | 水深 |
---|---|---|
本港 | 1番:名称なし | 5.0m |
2番:名称なし | 5.5m | |
外港 | 3番:A岸壁 | 5.5m |
4番:B岸壁 | 7.5m | |
5番:C岸壁 | 10.0m | |
6番:D岸壁 | 7.5m | |
7番:E岸壁 | 8.5m | |
若浜 | 8番:旅客船埠頭 | 7.5m |
9番:若浜岸壁 | 4.5m | |
10番:中央埠頭5号岸壁 | 5.5m | |
11番:中央埠頭4号岸壁 | 7.5m | |
12番:中央埠頭3号岸壁 | 8.0m | |
13番:中央埠頭2号岸壁 | 9.0m | |
14番:中央埠頭1号岸壁 | 12.0m | |
15番:南埠頭1号岸壁 | 7.5m | |
16番:南埠頭2号岸壁 | 5.5m | |
新若浜 | 17番:1号岸壁 | 14,0m |
狙いポイント
若浜地区
チヌ
アオリイカ
志布志港でアオリイカが特に期待できるのは、本港側の外堤防(P4)と旅客船埠頭の突端部(P2-a)などです。冬季の常夜灯周りの夜釣りでは、アジ子などの生き餌を使った、生餌の泳がせ釣りで良型のアオリイカが狙えます。
スズキ
スズキは、前川河口(P2-g, P2-h, P2-i)や、本港側の長堤防(P4)などが有望です。
ヒラスズキ
春頃にシラスなどの小魚が接岸すると、港内一帯でヒラスズキが狙えるようになります。特に有望となるのは、夜間の常夜灯周り。型は35~65cm前後級までが狙えます。釣り方はルアーよりも、生きエビや小魚などの生き餌を使ったエサ釣りの方が期待できま
タチウオ
志布志港では、旅客船埠頭(P2)、外港地区の第二突堤などがタチウオの有望な釣り場となります。
タチウオの回遊はかなり不規則ですが、通年断続的な回遊が見られます。
冬にボラの稚魚などが港内に入り込むと、それを追うタチウオが、港内一帯で狙えるようになり、指2本級の小型は数も狙えるようになります。このクラスのタチウオは、小型のワームやミノー系のルアーで狙えます。
志布志港ではタチウオが釣れるときは、アジの釣果が低迷する傾向があります。
サゴシ
志布志港では、冬季に港内にサッパなどの小魚が入った時には、サゴシ(サワラの若魚)の釣果も期待できます。サゴシの狙いポイントは、旅客船埠頭の突端部の沖合い(P2-a)など。釣り方はメタルジグなどを使ったルアー釣りや、ジグサビキ釣りが効果的です。
アジ
アジの狙い場となるのは、旅客船埠頭(P2)、前川河口東側の岸壁(P3)、本港側の外堤防(P4)などです。晩秋から冬季にかけては、中アジ級も狙えます。
旅客船埠頭のアジ
旅客船埠頭では、突端部から港湾合同庁舎側の港奥部にかけての一帯でアジ子が狙えます。
アジ子釣りのベストシーズンは、初夏頃から秋口まで。下カゴ式のサビキ釣りタックルで竿下付近を狙います。
サビキ仕掛けは、市販のアジ用サビキ仕掛けでOKです。サビキバリはスキンタイプの白が基本。初夏頃は10cm前後級の小型がメインとなりますので3~4号バリを使用します。
アジング
夜間のアジには、アジングも効果的です。秋には10~15cm級を主型として、港内一帯でアジングによる堅調な釣果が見られるようになります。
アジングでは、常夜灯周りに狙いを絞ったラン&ガンも効果的です。常夜灯周りでは、海面上に届く灯りの明暗の境界付近や、岸壁際、船の陰などが狙いポイントとなります。
タックルは、1g前後のジグヘッド + ラメ入りのクリアタイプのワームなどがお勧めです。
サバ
コノシロ
カサゴ
カサゴは、外港の第二突堤の突端部(P3)、本港側の外堤防(P4)などが有望です。釣り方は、キビナゴ餌などを使ったミャク釣りや、ワームを使ったルアー釣りなど。基本的に岸壁際が狙いポイントとなります。
シロギス
旅客船埠頭のシロギス
旅客船埠頭(P2)では、ほぼ全域でシロギス釣れます。
本格的な釣果が望めるのは、水温が上昇してシロギスが浅場に出てくる初夏頃からとなりますが、旅客船埠頭の突端部(P2-a)では、南方向の沖合いの深場を狙えば冬でもシロギスが釣れます。
前川河口側では、河口直下(P2-a, P2-i)から公園入り口のゲート横付近(P2-h, P2-g)まではシロギスが釣れます。前川河口(P2-g, P2-h, P2-i)は、上げ潮時が有望です。下げ潮時は淡水が流れ込みますのであまり期待できません。
港公園の西側(P2-c, P2-d, P2-e)から、港合同庁舎前の船溜まり(P2-f)は、奥まった所になりますが、意外と(?)良型シロギスの好ポイントとなっています。ここでは置き竿で放置しておくと、バイ貝がハリを飲み込んでしまうこともあるため、仕掛けは多めに用意しておいた方が安心です。
第一突堤のシロギス
外港の第一突堤(P7)では、A岸壁の中央部付近から、対岸の短堤防先端部に向かって瀬が走っていて、良型シロギスの好ポイントとなっています。ここでは、岸壁から遠投して、ゆっくりとリーリングしながら、岸壁近くまでを広範囲に探るような釣り方が基本となります。仕掛けが少し引っ掛かるような所(瀬の周り)は特に重点的に探ります。
その他の魚
ジグサビキ釣り
使用するタックルの目安
● シーバスロッドなど9ft前後
● スピニングリール 2500~3000番
● 道糸=PEライン 1.5号
サビキ仕掛のスペック(目安)
● 幹糸=5~8号
● 枝素=3号 6~8本
● チヌバリ3~4号
ハリは袖バリの9号前後を使用することもあります。
ハリの色は黒よりもシルバーへの反応が良好です。
サビキバリはスキンバリの白が基本ですが、濁りのある時や曇り日などは、目立ちやすいピンク系も効果的です。
スキンの代わりに、スキンバリと同程度の大きさのカットワームを使っても効果的です。
サビキ仕掛けの下には、オモリの代わりにメタルジグ 28~40gを取り付けます。サッパやメッキなどの小魚が一荷で釣れて仕掛けがもつれやすい状況では、重めの40g前後のメタルジグが効果的です。
釣り方
仕掛けを狙いポイントに投入したら、ジギングと同じ様な要領で、ルアーにアクションを加えながらリーリングします。サッパは中層付近、メッキは底層から中層を重点的に探ります。