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南大隅町の釣り場


 九州本土最南端の町、南大隅町。その海岸は錦江湾内の雄川河口付近から佐多岬を経由して太平洋側へ回り込んで肝付町へと続きます。その長さは約60キロメートル。このエリアと最大の特徴は、東シナ海から佐多海峡を流れる黒潮が直接当たるという好条件に恵まれていること。佐多岬に当たった黒潮の一部は、錦江湾内へも流れ込みます。この黒潮の恩恵によりここでは、黒潮の流れに乗ってブリなどの回遊魚も沿岸近くまで寄って来やすくなり、潮通しが良くなり魚の活性が高まりやすくなります。
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エリアマップ

南大隅町の釣り場マップ

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雄川河口北側の砂浜

雄川河口北側の砂浜

 雄川河口から北側に約1.5キロメートルの長さの砂浜があります。砂浜の沖合い約40~150メートル付近には数基の沖堤防(テトラ堤防)があり、いくつかは海中に沈んできます。砂浜とはいえ、所々に岩礁帯もあります。この一帯には雄川から流下した砂の堆積も多く、水深はさほど深くはありません。砂の堆積はテトラ堤防付近まで続きますが、テトラ堤防とテトラ堤防間が潮の流れが良く、多少は深くなって地形変化が見られますので狙いポイントとなり得ます。ここではシロギスがメインの狙い魚となります。

根占港

根占港

 根占港は観光名所「雄川の滝」で知られる雄川の河口に位置し、港外南側の岩礁帯は、磯釣りの好場「丸峯」へと続いています。ここは湾内に突き出した地形であることに加えて、河口沿いの堤防はさらに沖へと延び、その先端部は潮通しもかなり良く、各魚の釣果が特に期待できます。雄川から流れ込む淡水は、適度な塩分濃度の汽水域を作り出し、チヌやスズキなどの汽水魚の好ポイントともなっています。

丸峯岬

丸峯岬

 根占港の南側には約3キロメートルの地磯帯があります。ここは丸く海に突き出た地形で、その先端部は丸峯岬と呼ばれています。北側は根占港からたやすく入釣可能ですが、ここからは岬の先端部までは行けません。岬の先端部へは山越えで降りれるところもありますが、このエリアの海岸線は全体的に岩崖(岩でできた急な斜面)となっていて安全面でのリスクも大きい場所ですので初心者の方にはおすすめできません。この地磯帯の南側のエリア(大浜漁港側)は足場が悪く、ここも安全面でのリスクの大きい場所です。
 根占港港外付近では、メジナチヌアオリイカがメインの狙い魚となります。岬の先端部付近では、クエ(アラ)も狙えます。先端部のメジナやチヌは海溝を狙ったウキフカセ釣りが有望。大型が期待できます。

大浜漁港

大浜漁港

 大浜漁港は丸峯岬の南側の根元付近にある小さな漁港です。港奥部に約100メートルの長さの岸壁とスロープがあり、港北側には約20mの短堤防、南側にはなだらかに折れ曲がった約230メートルの長堤防があります。長堤防の郊外側はテトラ帯となっています。港の北側は丸峯から続く地磯帯、南側は砂浜(大浜)になっています。ここで特に有望な狙い場は、長堤防の先端部。メジナチヌアオリイカがメインの狙い魚です。

大浜

大浜

 大浜は丸峯の南側にある長さ約1キロメートルのサーフ帯です。南端のエリアは海水浴場になっていて海水浴場の両脇には長さ70メートル前後の短堤防があります。海水浴場の前には公園(大浜海浜公園)や道の駅もあり、レジャー釣りも快適に楽しめます。ここでは、シロギスチヌがメインの狙い魚となります。

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立神公園下

立神公園下

 大浜から南は伊座敷付近まで延々とゴロタ浜が続きます。このエリアでは、遠投カゴ釣りでのメジナが有望。入釣可能なポイントであれば、ほとんどどこでも狙えます。アオリイカはほぼ一年中狙えます。このエリアで特におすすめなスポットが立神公園下のエリアです。公園内には駐車場やトイレや東屋がありますので比較的快適な釣りが楽しめます。この一帯はゴロタ浜故に足場は不安定なので、安全面では十分な注意が必要です。

大川河口の砂浜

大川河口の砂浜

 大浜から南は伊座敷付近までは基本的にゴロタ浜が続きますが、伊座敷港の4キロメートルほど北にある大川の河口には川から流れてきた砂が堆積して、300メートルほどの長さの小さな砂浜があります。ここでは、春頃にヒラメ、夏から冬にかけてはスズキが狙えます。狙い方はルアーが有望です。

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izashiki-31-6-14

izashiki-31-6-14のポイント図

 伊座敷港から国道269号線を北上して2番目のトンネル(洞門)の手前にある大きな岩からなる釣り場です。この釣り場がどのように呼ばれているのか分かりませんが、北緯31°6'14"、東経130°42'10"に位置しますので当サイトではizashiki-31-6-14と呼んでいます。ここでは、大きな岩の上から遠投カゴ釣りでイサキシマアジフエダイ(シブダイ)などの魚が狙えます。

トンネル下

トンネル下

 伊座敷港から海沿いの道を北上すると、直ぐに200メートルぐらいの長さのトンネルがあります。このトンネルの下の地磯は「トンネル下」と呼ばれています。ここでは遠投カゴ釣りでメジナイサキなどの魚が狙えます。

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伊座敷港

伊座敷港

 伊座敷港は国道269号線の南端に位置する港です。ちなみに、この269号線は指宿市と宮崎市を結ぶ一般国道ですが、そのルートには山川港から伊座敷港までの航路が含まれています。かつてはここを錦江湾フェリーが結んでいたためですが、そのフェリーは1980年に廃止となり、この区間は幻の国道と化しています。
 さて、伊座敷港の最有望ポイントは長堤防の港外側なのですが、ここにはビッシリと大きめのサイズのテトラポッドが入っているため、安全面でのリスクが大きくおすすめできません。港内側は転倒のリスクはすくなりますが、この堤防は高さの大きい堤防なので自力で堤防に上がることは出来ません。ライフジャケットなどの安全対策は必須となります。北側の短堤防も狙い場となります。
 港内側では、アオリイカアジなどの魚が狙えます。港口部付近では、メジナも狙えます。

田之崎の地磯

田之崎の地磯

 伊座敷港の南側の港外には、約450メートルの地磯帯があります。ここがは「田之崎の地磯」です。この一帯ではアオリイカイサキメジナチヌなどの魚が狙えます。伊座敷港の長堤防の根元付近にある大きな岩からは、イシダイも狙えます。地磯の南側にある沖磯(バン瀬)からはナミフエダイ(ホシタルミ)も狙えます。

立目崎

立目崎

 立目崎は伊座敷港の南西約4.5キロメートルの所にある細長い岬です。岬の海岸線は磯場。複数の沖磯が点在します。ここは基本的に瀬渡しでの入釣りとなります。立目崎の地形の特徴は、海岸線近くから急深になっていること。岬の先端部付近では海岸の直下がすでに20mの水深となります。
 岬の北側の根元付近では「ヒツイセ」、「シビ瀬」、「グンカン瀬」、「高瀬」、「コナガ瀬」、「オナガ瀬」、「沖之瀬」などの沖磯が狙い場となります。磯が密集しているエリアなので、磯と磯の間の水道も有望ポイントとなります。ここでの主な狙い魚は、イシダイマダイメジナチヌイサキキハダマグロ、ナミフエダイブダイフエフキダイなどです。

 岬の北側は地磯が狙い場となります。「地1号」、「地2号」などの名前がついた地磯があります。ここではイシダイイサキマダイが主な狙い魚となります。
 岬の先端部北側の沖磯は「古垣瀬」と呼ばれ、イシダイイサキマダイアジが主な狙い魚となります。
 岬の先端部の二つの沖磯は「黄金瀬」と呼ばれ、秋から冬に掛けてのメジナの好ポイントです。北側が「1号」、南側が「2号」です。ここではメジナイサキチヌヒラマサが主な狙い魚となります。
 岬の南側では、最も沖に位置する「ウノ瀬」と呼ばれる沖磯が狙い場となります。ここでは、メジナイサキチヌヒラマサが主な狙い魚となります。

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島泊港

島泊港

 島泊港は立目崎の西南西約2.5キロメートルの所にある岩礁帯のワンドに作られた小さな港です。自然の岩場に手を加えて作られた長さ約100mメートルの岸壁と、長さ約70メートルの外堤防、港奥部は砂浜になっていて中央にスロープがあります。ここでは外堤防の先端部がメインの狙い場。メジナアイゴアオリイカアジカサゴボラなどの魚が狙えます。

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島泊の地磯

島泊の地磯

 島泊港の南側は、小波瀬漁港周辺まで地磯が続きます。この一帯では、遠投カゴ釣りがメインの狙い方となりますが、波がある日はウキフカセ釣りも有望です。ふれあいパーク下の「公園下」、その南約400メートルの所にある「イカノ瀬」、その南約200メートルところにある「小脇瀬」などの名前がついた瀬があります。ここでの主な狙い魚は、メジナクロメジナ(尾長グレ)、キハダマグロアオリイカウスバハギなど。キハダマグロはシビと呼ばれる幼魚クラスがメイン。イカノ瀬や小脇瀬などで夏から秋にかけて夕マズメ前後の釣果が期待できます。

小波瀬漁港

小波瀬漁港

 小波瀬漁港は錦江湾内の大隅半島側の港の中では最南端に位置する港です。佐多岬までは約6キロメートルの所にあります。一帯は岩礁帯で、港奥部は約50メートルの小さな砂浜、砂浜の横にはスロープがあります。100メートル前後の外堤防郊外側は消波ブロック帯、堤防の根元側には約45メートルの岸壁があります。
 ここでの本命ポイントは長堤防の港外側。メジナアオリイカが主な狙い魚となります。ここのアオリイカは良型が狙えます。

小波瀬の地磯

小波瀬の地磯

 小波瀬漁港から南、約2キロメートルのところ(西ノ浦)付近までは、地磯の釣りがメインとなります。この一帯では、メジナチヌイサキアオリイカキハダマグロ(シビ級の幼魚)などの魚が狙えます。釣り方は遠投カゴ釣りでもウキフカセ釣りでも狙えます。ここには「ミツゼ」(小波瀬漁港の南約500メートル地点)、「ウンドウバ下」(西ノ浦の北約310メートル付近)、「地ヶ瀬」(西ノ浦の隣)などの名前のついた瀬があります。

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佐多の磯西ノ浦~大崎

佐多の磯場(西ノ浦~大崎)

 佐多の北西エリア、西ノ浦から大崎までの約1.5キロメートルの区間は海岸瀬が急斜面の岩崖となったところが多く、瀬渡しでの乗礁が基本となります。ここには沖磯もありますが、ほとんどの狙い場が地磯となります。このエリアで最もわかりやすいのは、「トッバタイ」と「ウサッパナ(オナガ瀬)」。「トッバタイ」は地形図では「大崎」となっています。「ウサッパナ」は「トッバタイ」の北隣に位置し、どちらも指のような形をしています。「ウサッパナ」の北隣にあるのは、「ヒョウタン瀬」。1番から3番まであります。「ヒョウタン瀬」の北側には「タカゼ」、「ワラコズミ」、「スミヤマ」といった瀬が続きます。
 この一帯では、メジナマダイイシダイイサキフエダイフエフキダイブリヒラマサブダイなどの魚が狙えます。

佐多西側の根元付近

佐多岬(西側の根元付近)

 大崎(トッバタイ)よりさらに南下すると、いよいよ佐多岬エリアに突入します。大崎から南約1.5キロメートルのエリアには、「カタヒラ」、「角崎」、「カドハナ」、「ウシカガ山」、「上横瀬」、「めがね」、「めがね横瀬」、「平瀬」などの瀬があります。このエリアには上物、底物ともに期待が持てる有望瀬が密集しています。とくに「めがね横瀬」は一級瀬として高く評価されています。
 この一帯での対象魚は、メジナクロメジナ(尾長グレ)、マダイイシダイイサキフエダイフエフキダイブリカンパチヒラマサなどの魚です。

佐多先端部付近

佐多岬(先端部付近)

 佐多岬の先端部付近には、「巣の瀬」(沖磯:佐多岬展望台の北北西約280メートル地点)、「タチキリ」(地磯:佐多岬展望台の直下の突き出た鼻。展望台から西南西180m地点)、「タチキリ前」(沖磯:タチキリの北隣に浮かぶ東西方向が30メートル前後の大きさの瀬)、「朝鮮ボウシ」(沖磯:大輪島の佐多岬灯台の北約210メートル地点にある歪な四角形の瀬)、「朝鮮ハナレ」(沖磯:朝鮮ボウシの北隣にある、くの字に曲がった細長い瀬)、「ガケ下」(佐多岬灯台の北北東約270メートル地点)などの瀬があります。
 この一帯での対象魚は、メジナクロメジナ(尾長グレ)、イシダイイサキフエダイフエフキダイブリカンパチヒラマサなどの魚です。

大輪島

大輪島

 九州最南端の磯釣りスポット「大輪島」は、佐多岬の南方向の沖合い約100メートルの所に浮かぶ佐多岬灯台のある岩島です。メジナ(特にクロメジナ)やイシダイの好ポイントが多く、青物魚の回遊も多く見られるエリアです。北側には「デンセン下(小竹東)」(地磯)、「ヒカゲ(小竹西)」(地磯)、西側には「オカノデヒラ」(地磯)、「オキデヒラ」(地磯)、南側には「黄金瀬」(沖磯)、「ケバ」(沖磯)、「ケバサガリ」(沖磯)、「セジリ」(地磯)、「セジリ前」(沖磯)、「ウラセジリ」(地磯:1番~5番)、「馬瀬」(沖磯)、「中の瀬」(沖磯)、「黒瀬」(沖磯)などの瀬があります。主な狙い魚は、メジナクロメジナ(尾長グレ)、イシダイマダイフエダイフエフキダイクエ(アラ)、ブリヒラマサキハダマグロ(シビ級)などの魚です。

枇榔島

枇榔島

 枇榔島(びろうじま)は、佐多岬先端部の東側約300メートルの海上に浮かぶ大輪島よりも一回り大きな岩礁島です。ここでは、東側(沖側。岬とは反対方向)が狙い場。「女瀬」、「ウノクソ前」、「ウノクソ」、「ツブキ」、「ヒラ」、「船着き」、「小平瀬」などの瀬があります。枇榔島では上物も底物も期待できますが、特にクロメジナ(尾長グレ)は、大型が期待できます。ここでは、メジナクロメジナ(尾長グレ)、イシダイマダイイサキフエダイフエフキダイブリヒラマサキハダマグロ(シビ級)などの魚が狙えます。枇榔島の対岸(岬側)には「ガケ下」と呼ばれる瀬があり、ここではメジナ、イサキ、フエダイ(シブダイ)などの魚が狙えます。

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田尻漁港

枇榔島

 田尻漁港は佐多岬の北東約2キロメートルのところにある港です。ここは佐多岬周辺の磯場への瀬渡し船の基地ともなっていて、釣り人たちに馴染み深い港でもあります。港の西側には53メートルほどの堤防があり、堤防の外は砂浜(田尻海水浴場)となっています。港の東側の港外は岩礁帯。この岩礁帯から西方向に約180メートルの外堤防が延びています。砂浜側ではシロギスが狙えます。港内側では、アジ子アオリイカが狙えます。外堤防の先端部付近の港外側では、メジナアジ子、アオリイカ、スズキカサゴウツボなどが狙えます。

大瀬鼻

大瀬鼻

 田尻漁港の南東約800メートルの所は海岸線が南方向に突き出た地形をしています。ここが「大瀬鼻」です。このエリアには、「ゼゲン」、「大瀬鼻」、「カッチャガイ」、「ガケクズレ」などの瀬があります。いずれも比較的足場の良い釣り場です。ここへは瀬渡しでの入釣となります。このエリアではメジナクロメジナ(尾長グレ)、イサキアジヒラマサ、ブダイアオリイカなどが狙えます。クロメジナは大型狙いも有望。60cm級が釣れることもあります。

一本松~荒崎の磯場

一本松~荒崎の磯場

 田尻から南東方向延びた海岸線は大瀬鼻を過ぎたところで北東方向に向きを変えます。このエリアには、「一本松」、「大瀬」、「チョッ瀬」、「横瀬」、「沖横瀬」、「マゴタロウ」、「高鼻」、「荒崎」などの瀬があります。このエリアの海岸線は岩崖であり、その上は深い樹林帯となっていますので、瀬渡しでの入釣となります。このエリアではメジナクロメジナ(尾長グレ)、イシダイマダイイサキヒラマサ、ブリキハダマグロ(シビ級)、フエフキダイなどが狙えます。メジナは大型も狙えます。このエリアで最も期待できるのは「一本松」。一年を通して様々な魚が狙えます。「沖横瀬:」はクロメジナ(尾長グレ)が特に有望。「高鼻」はイシダイの有望ポイントです。

大泊港

大泊港

 大泊港でのメインの狙いポイントは外堤防の港外側。メジナマダイイサキシマアジアジヒラマサ、フエフキダイアオリイカなどが狙えます。港内ではアオリイカがメインターゲットとなります。

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大泊港東側の磯場

大泊港東側の磯場

 大泊港の東側の港外から外之浦までの約1キロメートルの区間は地磯帯が続きます。この一帯の磯場へは海岸線場を徒歩で入釣することができますが、足場の良くないところもありますので注意が必要です。この一帯では、メジナマダイイサキヒラマサ、フエフキダイなどが狙えます。大泊港から約400メートルの地点にある瀬が「平瀬」、そこから東に350メートルほどすすんだところにある瀬が「カメナガ瀬」と呼ばれています。

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間泊の磯場

間泊の磯場

 間泊港の南約1キロメートルの所に位置する「早瀬」は、メジナマダイイシダイイサキヒラマサなどの魚が狙えます。ここには、間泊港側からの山越えルートが有り、徒歩で入釣することもできます。この一帯は浅くなっているので上げ潮狙いが効果的です。ただし満潮前後は水没してしまうため注意が必要です。
 「早瀬」の隣(北東方向約300メートル地点)にある沖磯は沖側から順に「ロクゴ瀬」、「オキタンヒ(ゲンゴロウ)」、「オカタンヒ」と呼ばれています。釣り場となるのは、沖側の「ロクゴ瀬」と「オキタンヒ」です。「ロクゴ瀬」では、メジナ、イシダイ、マダイ、イサキ、ヒラマサなどの魚が狙えます。ここではイサキが特に有望。夏季には数と型が狙えます。「オキタンヒ」ではメジナがメインの狙い魚となります。
 「ロクゴ瀬」などの沖磯群の北隣の沖磯群の最も沖側の沖磯は「鳥の巣」とよばれています。ここでは、メジナ、イシダイ、マダイ、イサキ、フエフキダイ、ヒラマサなどの魚が狙えます。この沖磯群の北側、沖堤防側にあるテトラの積まれた沖磯は「小高瀬」です。ここではメジナとフエダイ(シブダイ)がメインの狙い魚となります。
 沖堤防の北側にある沖磯は「黒瀬」です。ここでは、メジナ、イサキ、フエフキダイ、ヒラマサなどの魚が狙えます。

浜尻港

浜尻港

 浜尻港でのメインの狙いポイントは、外堤防の港外側。メジナカンパチシマアジアジ子アオリイカなどが狙えます。南側の港外は岩礁帯となっていて、ここではメジナやイサキが狙えます。

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赤瀬崎

赤瀬崎

 「赤瀬崎」は浜尻港の東南東約900メートル地点の海に突き出た所です。この一帯は潮汐に寄る潮の流れが大きいため大潮周りは釣りにくく、中潮や小潮を狙っての釣行がおすすめです。先端部は「ウ瀬」と呼ばれる沖磯です。ここでは、メジナマダイイシダイイサキスズキヒラマサなどの魚が狙えます。
 「ウ瀬」の西隣に孤立して浮かぶ沖磯は「チリン瀬」。ここでは、メジナ、マダイ、イシダイ、イサキなどの魚が狙えます。
 赤瀬崎の根元(南側)の岩礁帯も狙い場となります。ここへは、浜尻港の外堤防の根元付近から山越えで行くこともできます。ただし距離は600メートルぐらいで高低差もあり足場も良くないので注意が必要です。ここではメジナとイサキがメインの狙い魚となります。

日向瀬周辺

日向瀬周辺

 「赤瀬崎」から東側は約2キロメートルほど砂利浜が続き、その先は再び岩礁帯となります。
 この岩礁帯の最も南に位置する沖磯は「一つ瀬」。メジナマダイイサキなどの魚が狙えます。これより北側は順に「渡り」(地磯)、「ワレ瀬」(地磯)、「タキノ下」(地磯)、「カメ瀬」(地磯)、「ゴロタ」(地磯)などの瀬が続きます。いずれの瀬もメジナが狙えます。「渡り」、「ワレ瀬」、「タキノ下」ではイサキも狙えます。
 「ゴロタ」より北側は1キロメートルほど砂利浜が続きますが、この砂利浜沖に長さ40メートルほどのフラットな沖磯があり、「日向瀬」と呼ばれています。日向瀬では、メジナ、イサキ、フエダイ(シブダイ)などの魚が狙えます。「日向瀬」の北隣には小さな沖磯が直列に並んでいて、最も沖の瀬は「日向ハナレ」と呼ばれています。「日向ハナレ」ではメジナとイサキが主な狙い魚となります。
 砂利浜地帯より先は沖に突き出した地形となっていて、ここには「大平瀬」と「小平瀬」と呼ばれる地磯があります。ここは比較的足場が良く、メジナ、イサキ、マダイ、イシダイカンパチヒラマサ、ヒラスズキなどの魚が狙えます。

戸崎周辺

戸崎周辺

 「戸崎」は辺塚漁港の南西約2キロメートルの地点にある三角形の岬です。先端部には「中ノ瀬」(地磯)、[中ノ島」(沖磯)、「沖ノ瀬」(沖磯)、「ツボ瀬(クソ瀬)」(地磯)などの瀬があり、メジナマダイイシダイイサキなどの魚が狙えます。
 岬の東側の根元付近には少し海に突き出した地磯「電気瀬」があり、その北側には小さな沖磯群があります。最も沖側の沖磯は「コシキ」と呼ばれています。「電気瀬」と「コシキ」では、メジナ、マダイ、イサキ、ヒラマサなどの魚が狙えます。
 岬の西側の磯はメジナとイサキがメインの狙い魚。岬の西約1.3キロメートルの地点には海岸線が80メートルほど抉れたところがあり、その西側は「奥ワレ」と呼ばれています。「奥ワレ」の真向かいの鼻は「タカゼ」と呼ばれる瀬でここではフエダイ(シブダイ)も狙えます。

辺塚漁港西側の磯場

辺塚漁港西側の磯場

 辺塚漁港の西側の磯場は水深はさほどありませんが沈み瀬が多く、メジナの数や方が期待できるエリアです。辺塚漁港から500メートルぐらいの範囲にある地磯は辺塚漁港の南側の岸壁から岩場の斜面を越えて徒歩で行くことができます。これ以外の範囲の磯場へは瀬渡しでの乗礁となります。
 辺塚漁港の南約210メートルの所にある沖磯は「大瀬」と呼ばれています。ここではメジナマダイイサキヒラマサなどの魚が狙えます。
 海岸線は「大瀬」付近から西方向に向きを変えます。「大瀬」から約500メートルの所に140メートルほど細長く海に突き出たところがあります。ここは「クヌギ瀬」と呼ばれる地磯でメジナ、マダイ、イシダイイサキ、シマアジフエダイ(シブダイ)、ヒラマサなどの魚が狙えます。
 「クヌギ瀬」の西隣にも40メートルほど海に突き出た所があり、ここは「クズレ」と呼ばれています。「クズレ」ではメジナ、イサキ、ヒラマサなどが狙えます。
 「クヌギ瀬」の西、約280メートルの所にある沖磯(ほとんど海岸線に接しています)は「ビシャゴ」。メジナがメインの狙い魚となります。
 「ビシャゴ」の西、約320メートルの所の海岸線が突き出た所は「荒崎」です。ここは、メジナ、イサキ、シマアジなどの魚が狙えます。

辺塚立神・カンバン下

辺塚立神・カンバン下

 辺塚漁港の東、約1.8キロメートルの海岸線にへばり付くように接する大岩があります。ここは「辺塚立神」と呼ばれるところでです。ここの水深20メートル以上。イシダイの一級ポイントとなっていて良型が狙えます。イシダイの他には、メジナマダイイサキシマアジフエダイ(シブダイ)、クエ(アラ)、ハマチヒラマサなどの魚も狙えます。
 「辺塚立神」の東、約200メートルの所の海に少し突き出たところは「カンバン下」と呼ばれる地磯です。ここは県道74号線から樹林帯を抜けて徒歩で乗礁することができます。ここではメジナマダイイシダイイサキシマアジなどの魚が狙えます。

国崎鼻~杉の下

国崎鼻~杉の下

 南大隅町の東海岸の最北部、肝付町との境界付近には「国崎鼻」、「清水國明瀬」、「杉の下」などの地磯があります。この一帯には他にも複数の無名の地磯があります。県道74号線から歩いて行ける地磯もありますが急斜面で安全面でのリスクもあり時間もかかりますので瀬渡しでの乗礁をおすすめします。
 南大隅町と肝付町の境界付近の海岸線は緩やかなワンドになっています。このワンドの南側の端が「杉の下」と呼ばれる地磯です。ここではメジナイシダイイサキフエダイ(シブダイ)、クエ(アラ)などの魚が狙えます。
 「杉の下」から南側は大きな変化のない直線的なの海岸線が続きますが、「杉の下」南西、約3キロメートル付近に少し海に突き出た所があります。ここが「国崎鼻」です。ここではメジナイシダイイサキクエ(アラ)、ヒラマサなどの魚が狙えます。
 「国崎鼻」の北側の直線的な海岸線が始まるところは「清水國明瀬」。タレントの清水国明さんがここで大物のイシダイを釣ったことが由来で釣り人たちがそう呼ぶようになったそうです。ここでは、メジナイシダイクエ(アラ)、などの魚が狙えます。

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