加治木港の狙い場
港奥の砂置き場前(P5)付近は、海底に砂が堆積して浅く水深は3~4m前後になっています。逆に西側のスロープ横も船が停泊する所(Pa)は深くなっていて、スロープ側から数えて二番目のピットの辺りで10m前後の水深があります。
マダイ
マダイの特に有望な狙い場は、砂置き場前の岸壁(P5)とパイプライン西側の短堤防(P7)の先端部です。パイプライン西側の短堤防の狙いポイントは、チヌの場合と同じように、堤防先端部の沖合い15m付近のタナ落ち部です。
釣り方はウキフカセ釣りがここでは主流です。仕掛けは、付け餌が底を這うような設定が効果的。付け餌はオキアミ生。撒き餌はパン粉とオキアミ生をベースに、集魚剤や押し麦を加えた物などを使用します。
コロダイ
チヌ
加治木港では、ほぼ1年を通してチヌが狙えます。主な狙い場は、新堤防の突端部(P1)、漁協前の岸壁(P5)、パイプラインの西側の短堤防(P7)、パイプラインの東側の堤防(P8, P9)などです。
加治木港で最も安定的に釣れるのはメイタ級までですが、さらに良型の回遊も少なくありません。ただ良型釣果には人ムラも顕著で仕留めるには相応の技術が必要となるようです。
釣り方は、ウキフカセ釣りが主流です。ツケ餌はオキアミの生やボイルの他に、フグなどのエサ取り魚を避けるために練り餌を使うことも多くなります。港内は潮が激しく流れることも少なく、ウキフカセ釣りの他に紀州釣りで狙う人もいます。
港内(P2, P3, P4, P5, P6)での狙いポイントは、足下付近から岸壁の沖合い数10mの範囲。ここの港内の海底は、基本的にフラットで地形変化が少なく、狙いポイントは潮の流れや、魚信、餌の取られ具合などを頼りに探っていくことも多くなります。
パイプライン西側の短堤防
パイプライン西側の短堤防の先端部(P7)では、桜島方向の沖合い15m付近のタナ落ちがチヌの有望ポイントです。ここでは晩夏から初秋にかけての落ちチヌの荒食いも見られます。
パイプラインの係留柱
パイプライン下のテトラ帯の沖約40mの所に小さな係留柱があります。その周辺の海底の落ち込み所もチヌのポイントとなります。
スズキ
タチウオ
タチウオの回遊が期待できるのは、夏から秋口にかけてです。新堤防の突端部(P1)の沖合いが狙いポイントとなります。
シロギス
加治木港のシロギスは、初夏頃から秋頃までが有望シーズン。港内一帯で狙えますが、通常は車を横付けできるような砂置き場から新堤防までの岸壁一帯(P1~P7, Pa)が狙い場となります。
タックルは、万能竿やエギングロッドなどを使ったライトタックルでOK。仕掛けは市販のキス用投げ釣り仕掛け。港内は、さほど速い流れはないためオモリは5号前後を目安とします。ツケ餌は石ゴカイなどの虫エサ類が有望です。
港内をチョイ投げで狙うだけ良いのでレジャー釣りにも最適です!!
ヒラメ
アジ
港内のアジは、サビキ釣りによるアジ子がメインとなります。通常は砂置き場前の岸壁一帯(P4~P7, Pa)や新堤防の港内側(P1~P3)が狙い場となります。
新堤防先端部(P1)では、夏季に遠投カゴ釣りやウキフカセ釣りで中アジ級も狙えます。
カサゴ
アオリイカ
アオリイカは港内全域で狙えます。なかでも特に有望な狙い場は、新堤防の先端部(P1)。その理由は、網掛川河口右岸のアオリイカの産卵場に集まるアオリイカを狙うことができるからです。釣り方は、新堤防の先端部では、生き餌の泳がせ釣りが主流です。港内ではエギングも有望です。
マダコ
マダコは、港の岸壁一帯で狙えます。ポイントは敷石周りから岸壁際まで。反応が見られない時には、少し沖目も探ってみます。仕掛けはタコガナに鶏肉や豚肉を縛り付けた仕掛けが一般的です。水温の上昇とともに釣果も期待できるようになり、特に産卵期の6月頃に釣果状況もピークを迎えます。