導流堤
川内川河口右岸に延びた全長約2kmの導流堤は、狙える魚種も豊富な狙い場となっています。先端部までは約30分程かかります。先端部付近は傾斜があり足場は不安定でバランスを崩し海への転落の危険性があります。釣行の際にはライフジャケットの着用など安全への十分な準備と注意が必要となります。
京泊埠頭
川内火力発電所の前の、京泊埠頭は、危険箇所が少なく比較的安全なビギナーにもおすすめの狙い場です。
南側の岸壁(P2)では、a, b, c, dが狙い場となります。ポイントaより先は立入禁止になっています。ここでは、マダイ、チヌ、ヘダイ、タチウオ、サワラ、アジ、シロギス、マゴチ、カサゴなどの魚が狙えます。
北側のパイプライン前の岸壁(P1)は、アジの好スポット。アジの他には、チヌ、ボラ、アオリイカなどの魚も狙えます。ここには、パイプライン、パイプラインの橋脚、オイルフェンスなどの障害物もありますので、仕掛けをぶつけたり、引っ掛けないように注意が必要です。
パイプライン前の岸壁の岸壁は、タンカーが入港する日は立入禁止となります。
アジ
川内港ではマアジもアオアジ(マルアジ)も狙えます。両方の群れが同時に接岸することもあります。豆・小アジ級の数釣りが楽しめるのは、夏季を中心とした高水温時。冬季には良型が釣れるようになります。
パイプライン前の岸壁
良型アジが特に期待できるのは、京泊埠頭のパイプラインの前の岸壁(P1)。岸壁中央部のオイルフェンスが枝分かれあたりから岸壁の先端部付近までが狙い場となります。
時合はほとんどが日の出前約30分前頃から日の出の直前までの間に訪れますが、魚の活性が不安定な時には、夕まずめ頃の方が良い場合もあります。
ほとんどの釣り人がサビキ釣りで狙いますが、夕まずめ時には、岸壁近くにアジが寄って来ることもありウキフカセ釣りで狙える場合もあります。
いずれの狙い方でも、狙いダナは5~7m。付け餌はオキアミ生のSサイズやサシアミ。サビキバリへの付け餌も有効です。撒き餌はアミエビをパン粉を混ぜ合わせた物にアジ用の集魚剤を加えたものを使用します。
サビキ仕掛けの場合、スキンの色は白が基本となります。ロッドは磯竿の3号。ロッド長は4.5mが仕掛けのコントロールが容易になります。サビキ仕掛け本体は市販品でもOK。ここの常連の釣り人達にはハヤブサの「ひっ飛び」(オーロラスキン)が好まれています。ただここでは、枝素6本では使いにくいため、3本をカットして3本バリで使用するケースが多いようです。
大アジ
30~40cm級の大アジの有望ポイントは、導流堤(P3)の先端部。夏季がベストシーズンとなります。狙い方は遠投カゴ釣り遠投カゴ釣り。ウキ下は10m前後を目安とします。導流堤は日差しを避けるスペースが無く夏の昼釣りは過酷な釣りとなりますので、通常は夜釣りや半夜釣りで狙います。夜釣りでは石ゴカイやアオムシ(アオイソメ)が好餌となります。ルアーで狙うなら夜明け頃から朝まずめまでが期待できます。
アジ子
5月頃から、港内のほぼ全域でアジ子が釣れ始めます。車を横付けして気軽に楽しむなら、京泊埠頭の南側の岸壁(P2)がおすすめです。こここの岸壁の曲がり部の三角ゾーンは、他のポイントよりも安定した釣果状況が望めます。狙い方は、一般的な下カゴ式のサビキ釣り。ポイントは竿下付近となりますので、ウキは必ずしも必要ではありません。
タンカーの入港が無い時には、パイプライン前の岸壁(P1)も有望です。
マダイ
チヌ
川内港では随所にチヌ狙い場があり、ほぼ1年を通して狙うことが出来ます。型が期待できるのは、3~4月頃の春チヌ。50cm前後級までが狙えます。
導流堤
川内川河口域となる導流堤(P3)の周りでは、海水と淡水がぶつかり底の砂が巻き上げられて濁りが発生しやすく、チヌの好釣果が期待できます。堤防の中ほどのテトラ帯を過ぎた辺りから堤防の先端部にかけては特に期待できるエリアです。
釣り方はウキフカセ釣りや遠投カゴ釣りの他に、夏季には足下付近を狙った落とし込み釣りも期待できます。導流堤周りでは二枚潮も発生しやすく、水中ウキを使った仕掛けが有効となる場合もあります。
京泊埠頭
京泊埠頭の南側の岸壁(P2)もチヌの有望ですポイントです。狙いポイントは竿下の敷石周りなど。ここでの釣り方は、ウキフカセ釣りが主流です。このでの好潮は下げ潮。この一帯では、ヘダイの群れが寄るとチヌの食いが減る傾向も見受けられます。