谷山港で釣れる魚
主な狙い魚
マダイ・チダイ
メジナ
チヌ・キチヌ
アジ
谷山港では、港内のほぼ全域がアジの狙いポイント。梅雨頃からサビキ釣りでアジ子が釣れるようになります。遠投カゴ釣りでは30cm前後級までの良型アジが狙えます。
サビキ釣りで豆アジやアジ子を狙うなら、日本ガス前が足場も良く特におすすめです。
中型から大型を狙うなら、600堤防、交通安全教育センター前、ヘリポート前、コマロック周辺の岸壁などのポイントが有望です。
カマス
谷山港のカマスの釣り方は、電気ウキを使ったウキ釣り仕掛けで3m前後の浅ダナを狙います。
【使用するタックルの目安】
● ロッド:磯投竿 2号
● リール:スピニングリール 2500~3000番
● 道糸:ナイロン 3号
● ウキ止め
● シモリ玉
● ウキ:棒ウキ(電気ウキ)3号
● からまん棒
● オモリ:樽型オモリ 3号
● ハリス:5号 1ヒロ半
● 釣り針:丸セイゴ針 12~13号
釣り針のチモトには、ビニールチューブをかぶせてカマスの鋭い歯からハリスをガードします。付け餌はキビナゴ餌が基本。皮目の光る新鮮なものは魚の反応も良く効果的です。キビナゴ餌を使う場合、十分に食い込ませてからのアワセが必要です。
カサゴ
カサゴは谷山港のほぼ全域で狙えますが、近年は数が減り型も小型傾向ですので、魚の残っているポイントを探して広範囲に探り歩いたり、仕掛けをやや沖合いに投じて誘いをかけながら手前に寄せて来るような釣り方が効果的です。
カサゴが比較的に良く釣れているのは、交通安全教育センター前のテトラ帯、600堤防、ヘリポート前の北向きの岸壁などです。
アオリイカ
赤灯台堤防と600堤防の間の
海底段差部のアオリイカ
マダコ
マダコはヘリポート前の岸壁が特に有望です。谷山港のマダコは、1年を通して狙えますが本格的な釣果が望めるのは、5月頃から6月頃までです。
釣り方はタコテンヤ釣り。タコテンヤには豚肉や鶏のささみ肉を針金で縛り付けます。メインの狙いポイントは岸壁際ですが、反応が無ければやや沖合いも探ってみます。投じた仕掛けを着底させて、ゆっくりと底引きするのが基本的な釣り方です。
狙い潮は、満潮の直前や、満潮の潮止まりから下げ潮が動き始める頃。干潮時や潮止まり時は、ほとんど期待できません。シーズン中盤以降は、魚信が不鮮明になることもありますが、竿をしゃくって仕掛けにアクションを加えてとやると乗って来ることがあります。
最近の谷山港のマダコは減少気味。本格的な釣果も昔よりも遅く始まる傾向があります。
ブリ
サッパ
七ツ島側の港湾一帯の岸壁や堤防(コマロック・鹿商海運周辺、障子川河口周辺、鹿児島ドック側)では、冬季にサッパが釣れるようになります。サッパの回遊するポイントは日々変化しますので、群れを探して一帯の岸壁を探るように釣り方が効果的な場合もあります。
谷山港でのサッパの釣り方は撒き餌を使わないサビキ釣りもよく見られます。サッパ釣りでは、ロッドのスペックはさほど要求されませんので、錘負荷が適合するなら万能竿でもOKです。
サビキ仕掛け本体は市販のママカリ用サビキ仕掛けを使用する場合もあります。サビキバリのスキン関して、サッパの食いが特に期待できるのはサバ皮ですが、傷みやすいという欠点もあります。これに対して、多少食いは劣りますがハゲ皮の方が耐久性があります。
オモリの代わりにメタルジグを使ったジグサビキ仕掛けでも狙うことが出来ます。
谷山港の釣りポイント
Overview
赤灯台堤防
600堤防
赤灯台堤防の南側に位置する「600堤防」は「600m堤防」とも呼ばれますが、岸壁から堤防先端部までの長さは現在では約350m。沖に突き出た堤防先端部は昔と潮の流れが変わったとはいえ、現在でも谷山港の主要狙い場の一つとなっています。
600堤防での主な狙い魚はマダイ、チヌ、アオリイカなどの魚。釣り期は限定的ですが、ブリなどの青物魚やカマスも有望です。
600堤防の北側を狙った泳がせ釣りでは、アオリイカやスズキも比較的に良く釣れます。ここでは、単発的に40cm級のヒラメが釣れることもあります。
600堤防の南側や北側のやや沖合いをシロギス用の投げ釣り仕掛け、泳がせ釣り、ルアー釣りなどで狙えばエソが釣れることもあります。
夏季に600堤防の先端部付近から南側をウキフカセ釣りで狙えば、40cm前後級までのヘダイも釣れます。
600堤防の先端部南方向では、良型のアイゴの好釣果状況が継続することがあります。
600堤防のアオリイカ
600堤防根元付近の南側や600堤防根元付近の北側も有望ポイントです。特に600堤防北側は交通安全教育センター前まで一帯がアオリイカの有望ポイントとなっています。
生き餌の泳がせ釣りで狙うなら、オモリを付けずに生き餌を自由に泳がせる釣り方で、反応を見ながら一帯を探り歩くような釣り方も効果的です。
600堤防のアオリイカは満潮周りが特に有望です。
600堤防のマダイ・チダイ
600堤防でマダイを狙うなら、堤防の先端部が最も有望です。ここでは、堤防先端部の沖合いを遠投カゴ釣りで狙うような釣り方が基本。沖に引っ張られるような引かれ潮が好潮となります。
撒き餌は、アミエビとパン粉。さらに集魚剤を加える場合もあります。付け餌は、糸巻きにしたアミエビを使用します。釣りダナは、竿2本半を目安として状況次第で調整します。
600堤防ではマダイと同じ釣り方でチダイも狙えます。
【使用するタックルの目安】
● ロッド:遠投竿 6号
● リール:スピニングリール 4500番
● ウキ止め
● シモリ玉
● ウキ:発泡ウキ 20号
● ウキストッパー
● 片テンビン
● カゴ:網目の粗いステンカゴ
● オモリ:15号
● ハリス:1.75号
● 釣り針:マダイ針6~7号
600堤防のチヌ
600堤防のチヌは、堤防の敷石際などが狙いポイント。堤防一帯のほとんどどこでも狙えます。なかでも600堤防中ほどの、やや先端部寄りから南方向を狙っての釣果が多く見られます。ここには600堤防の根元から続く沈みテトラ帯の終端部があり、それがポイントを探す目印となります。
ここでの好潮は、南東方向から600堤防に向かう潮が、堤防沿いにやや左流れとなるようなときです。
狙い方は底層を狙ったウキフカセ釣りも有望。遠投気味に投じた仕掛けが、馴染んで岸壁沿いを左流れに流れる間に食って来る傾向があります。
600堤防の根元から西側の岸壁一帯は、さほど人気のある狙い場ではありませんが、良型チヌの回遊、周回ルートとなっていてkg級の堅調な釣果が見られることもあります。
600堤防のアジ
ヘリポート前
ヘリポート前の好潮は右流れ
一文字堤防側では上げ潮、下げ潮ともに右流れ(錦江湾口方向への流れ)が好条件となります。左流れの上げ潮で一文字堤防とヘリポート前岸壁の間に魚が入った後の下げ潮の右流れは特に期待できます。東向きの岸壁の両端(南側と北側の角付近)は、潮流れが不完全な時でも岸壁中央部に比べると魚の寄りやすいポイントです。
ヘリポート前のアジ
夏季には、ヘリポート前の岸壁一帯でアジ子が狙えます。良型アジは一文字堤防側が有望。ほぼ1年を通して狙えます。釣り方は、朝夕のまずめ時に遠投カゴ釣りで沖合いを狙うような釣り方が特に有望です。夜釣りでは岸壁北側の角付近の常夜灯周りが有望ポイントとなります。
ヘリポート前のサバ
谷山港では、秋になると良型のマサバの回遊も多く見られるようになります。ヘリポート前の東向きの岸壁一帯(一文字堤防側)は、そんなマサバの好狙い場となります。
狙いダナは竿1本前後を目安に状況に応じて調整します。この時季の谷山港のサバは沖合い15mほどの所まで群れが寄って来ますのでさほど遠投する必要ありません。
ヘリポート前のシロギス
ヘリポート前の岸壁のシロギスは、当歳魚が主体。一文字堤防側や岸壁北側の角部付近が有望ポイント。ここでは、チカラ糸を使わないチョイ投げスタイルが主流です。一文字堤防側では、岸壁際の敷石などに根掛りしやすいので注意が必要です。
ヘリポート前のチヌ
ヘリポート前のチヌは30cm以上の良型が平均的。ほとんどどこでも狙えます。敷石周りを狙ってのウキフカセ釣りだけでなく、一文字堤防側では遠投カゴ釣りで沖合いの深みや潮目などを狙うこともできます。
ヘリポート前のマダイ・チダイ
ヘリポート前では、一文字堤防側がマダイとチダイの一般的な狙い場。岸壁の約60m沖合いがマダイの狙いポイントとなります。釣り方は遠投カゴ釣りが一般的ですが、ブッコミ釣りも効果的です。
日本ガス前

日本ガス前のアジ
日本ガス前のチヌ
チヌは、3月頃から11月の末頃までが特に有望。40cmオーバー級が比較的に良く釣れるポイントです。12月頃からは、チヌの釣果は少なくなりますが散発的、単発的な良型釣果が継続します。この一帯は変化の乏しい砂地ベースの海底地形なので、岸壁の沖合い約20~30m付近に撒き餌を一点打ちして、回遊するチヌを足止めし、ウキ沈め釣りで狙う釣り方も効果的です。撒き餌は遠投性の高いまとまりの良いチヌ用集魚剤を使用します。
【ウキ沈め釣りで使用するタックルの目安】
● ロッド:チヌ竿 0.6号 5.3m
● リール:スピニングリール 2500番
● ミチイト:1.5~2号
● ウキ:円錐ウキ 00号
● 潮受け
● サルカン
● ガン玉:G7
● ハリス:1号 3ヒロ
● 釣り針:チヌ針 1号
日本ガス前のマダイ・チダイ
東向きの岸壁の南側の角部付近からは、遠投カゴ釣りで良型のマダイが狙えます。夏季には、足の裏前後級のマダイがよく釣れるポイントです。
谷山長水路
交通安全教育センター前
七ツ島
コマロック・鹿商海運周辺の岸壁
障子川河口の船溜まり
谷山港の七ツ島側港湾部に注ぐ障子川の河口では、船溜まりのアジ子、障子側河口周辺のシロギス、港湾部一帯の冬季のサッパ、サッパの泳がせ釣りでのブリ、ルアー釣りでのサゴシが特に有望です。
河口左岸の岸壁(point-a,b,c)では、ウキフカセ釣りで散発的、または単発的に足の裏級のアイゴが釣れることがあります。
障子川河口の船溜まりでは、サビキ釣りでのアジ子が有望です。
七ツ島エリアでは、港湾部のほぼ全域でシロギスが狙えます。夏季には障子川河口周辺も好狙い場となります。障子川河口周辺の堤防や岸壁での狙いポイントは、沖合い15m付近から岸壁や堤防際の敷石付近まで。仕掛けを敷石に寄せすぎると根掛りも多くなりますので、そのやや沖までを探ります。海底の深みなど地形変化のある所も狙いポイントとなります。