志布志港の釣り場完全ガイド
定評のある本港から足場の良い港公園まで主要ポイントを徹底解説

冬の志布志港公園埠頭から望む、対岸に停泊するフェリーさんふらわあと釣りを楽しむ人々の風景
冬の志布志港公園埠頭から望む、対岸に停泊するフェリーさんふらわあと釣りを楽しむ人々の風景
冬の志布志港公園埠頭から望む、対岸に停泊するフェリーさんふらわあと釣りを楽しむ人々の風景
冬の志布志港公園埠頭から望む、対岸に停泊するフェリーさんふらわあと釣りを楽しむ人々の風景
冬の志布志港公園埠頭から望む、対岸に停泊するフェリーさんふらわあと釣りを楽しむ人々の風景
冬の志布志港公園埠頭から望む、対岸に停泊するフェリーさんふらわあと釣りを楽しむ人々の風景

2月頃の志布志港公園埠頭からの風景。対岸には「さんふらわあ」が停泊し、奥には沖堤防や肝付方面の山々が広がる人気の釣りスポットです。

古くは「有明浦」と呼ばれていた志布志湾。その美しい円弧状の湾のほぼ中央に位置する「志布志港」は、どこまでも続く広い空と心地よい潮風に包まれた、大隅半島東海岸屈指の有望な波止釣りスポットです。

各地からのアクセスが容易で、車を横付けできる広大な岸壁やトイレが整備された港公園(志布志港公園)など、ファミリーフィッシングに最適な安全な場所が多いのも大きな魅力。さらにベイトの小魚を追って港内深くまでタチウオやアオリイカ、青物が回遊してくるため、足場の良い岸壁からでもスリリングな大物釣りが楽しめる独特の活気に満ちています。

本ガイドでは、そんな志布志港の魅力を釣り人の目線に沿って分かりやすくエリア別に分類。各ポイントの特徴、アクセス、足場の状況から狙える魚種まで、現地の実態に即して徹底解説します。

志布志港をGoogleMapsで見る

取材・編集:wiredFish編集部

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志布志港の基本プロフィール

レベル 初心者〜中上級者向け
安全性 港内の岸壁はフラットで足場は安定していますが、大型船が接岸する大型港であるため、全体的に水面からの足場が高いのが特徴です。そのため、一瞬の油断が転落事故に繋がります。また、車を横付けできる広大な岸壁が広がる反面、車止めが低くなっている場所があるため、駐車やバックの際は細心の注意を払ってください。 夜間は街灯が届かない場所も多く存在します。暗い時間帯の移動や駐車には十分注意し、万が一の落水に備えてライフジャケットは必ず着用しましょう。
主な釣法 ウキフカセ釣り、遠投カゴ釣り、サビキ釣り、ジグサビキ釣り、投げ釣り、ミャク釣り、エギング、ルアーフィッシング
主な狙い魚 チヌ、キチヌ、スズキ(シーバス)、サゴシ、アジ(豆アジ〜中アジ)、サバ、カサゴ、シロギス、サヨリ、タチウオ、カマス, メッキ、ボラ、アオリイカ、コウイカ, マダコ、シロギス、ヒラメ、カワハギ、コノシロ, サッパ
設備 トイレ:前川河口右岸の港公園内に公衆トイレがあります
GoogleMapsで志布志港公園内の公衆トイレを見る
常夜灯:港公園周辺などに常夜灯があります
駐車場 港内の各所に広い駐車スペースあり(車横付け可能なエリアあり)
周辺施設 釣具店:
水間釣具店: 志布志港東側エリア(本港)から約100m。地元の海の状況に詳しく、仕掛けやエサの調達に最適です。
電話: 099-472-1227
コンビニ:
ファミリーマート 志布志二丁目店: 国道448沿い。港公園から約800m。
セブン-イレブン 志布志香月店: 国道448沿い。港公園から約1km。
ファミリーマート 志布志安楽店: 国道448沿い。志布志港西側のしおかぜ公園から約1km。
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志布志港のおすすめの釣りエリア

広大な敷地を持つ志布志港ですが、一般の釣り人が立ち入って安全に釣りを楽めるエリアは限られています。このページでは、おすすめできる二つのエリアを紹介します。

志布志港の釣り場エリア分けマップ(港公園エリア、本港エリア、駐車場、周辺道路の位置関係図)
志布志港の釣り場エリア分けマップ(港公園エリア、本港エリア、駐車場、周辺道路の位置関係図)
志布志港の釣り場エリア分けマップ(港公園エリア、本港エリア、駐車場、周辺道路の位置関係図)
志布志港の釣り場エリア分けマップ(港公園エリア、本港エリア、駐車場、周辺道路の位置関係図)
志布志港の釣り場エリア分けマップ(港公園エリア、本港エリア、駐車場、周辺道路の位置関係図)
志布志港の釣り場エリア分けマップ(港公園エリア、本港エリア、駐車場、周辺道路の位置関係図)

このページで説明する3つの主要エリア(P1:港公園エリア, P2:本港エリア)の位置関係を示すマップです。

  • 港公園エリア(P1):トイレや駐車場が隣接した、ファミリー・初心者向けの最も安全な護岸です。右端(東側)へ進むと前川の河口域に突き当たり、サビキ釣りから本格的なチヌ・スズキ狙いまで幅広く対応しています。
  • 本港エリア(P2):港の東端に位置する、のんびりとした情緒のある古い船だまりです。すぐ近くに水間釣具店があり、港内は年間を通じて波風が穏やかで、ウキフカセ釣りでチヌやボラを狙うのに最適な環境です。また、港外側ではシロギスやヒラアジなども狙うことができます。

なお、かつて釣りの聖地として有名だった「志布志沖堤防(一文字)」は現在全面釣り禁止(立ち入り禁止)となっています。また、外港エリア(第一・第二突堤)についても現在は木材チップ置き場などになっており立ち入りができません。新若浜地区の国際コンテナターミナル周辺も厳しく規制されていますので、釣行の際はこれら2つの開放された安全なエリアを選んで楽しんでください。

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港公園エリア(P1)

前川河口沿いの港公園(志布志港公園)のある埠頭(旅客船埠頭)は、足場がフラットで、広い駐車スペース、ベンチなどの休憩スペース、トイレなども完備されており、ファミリーにも人気の釣り場です。

志布志港の港公園エリア(P1・旅客船埠頭)の釣りポイント図。狙える魚種(サゴシ、タチウオ、シロギス、スズキ、ヒラメ、アジ子、チヌなど)と周辺施設の位置関係を示したマップ
志布志港の港公園エリア(P1・旅客船埠頭)の釣りポイント図。狙える魚種(サゴシ、タチウオ、シロギス、スズキ、ヒラメ、アジ子、チヌなど)と周辺施設の位置関係を示したマップ
志布志港の港公園エリア(P1・旅客船埠頭)の釣りポイント図。狙える魚種(サゴシ、タチウオ、シロギス、スズキ、ヒラメ、アジ子、チヌなど)と周辺施設の位置関係を示したマップ
志布志港の港公園エリア(P1・旅客船埠頭)の釣りポイント図。狙える魚種(サゴシ、タチウオ、シロギス、スズキ、ヒラメ、アジ子、チヌなど)と周辺施設の位置関係を示したマップ
志布志港の港公園エリア(P1・旅客船埠頭)の釣りポイント図。狙える魚種(サゴシ、タチウオ、シロギス、スズキ、ヒラメ、アジ子、チヌなど)と周辺施設の位置関係を示したマップ
志布志港の港公園エリア(P1・旅客船埠頭)の釣りポイント図。狙える魚種(サゴシ、タチウオ、シロギス、スズキ、ヒラメ、アジ子、チヌなど)と周辺施設の位置関係を示したマップ

港公園エリア(P1)の釣りポイントと狙える主な魚種

埠頭の突端部

埠頭の突端部はエリア内でも特に有望な釣り座です。ここは潮通しが抜群に良く、さらに前川から流れ込む栄養豊富な淡水と外洋の海水がぶつかり合う汽水域に位置しているため、プランクトンが大量に発生します。この豊富なエサを求めて、汽水域を好むサッパやメッキなどの小魚が自然と多く集まる構造になっています。

豊富な小魚を追ってサゴシなども回遊してくるため、ジグサビキ釣りも効果的な釣り方です。また、対岸にフェリー(さんふらわあ)が入港すると小魚が公園側の埠頭に逃げてくる傾向があり、一時的に魚影が濃くなってサビキ釣りなどのチャンスタイムが訪れるのも特徴です。

ここはしっかりとした水深(足下で約7.5m)があり、冬場に深場へ落ちるシロギス(越冬ギス)狙いの好ポイントとなります。

  • 主なターゲット:シロギス、アオリイカ、コウイカ, アジ、サバ、サゴシ、タチウオ、メッキ、サッパ、カサゴ、マダコ、スズキ、ヒラメなど

港公園

港公園からは前川河口と埠頭根元付近の港湾部を狙うことができます。どちらも岩壁沿いに遊歩道があり安全柵が設置されているため、転落の危険が少なく、お子様連れでも安心して竿を出すことができます。

前川河口

河口域の汽水(淡水と海水が混ざる水域)を好むベイトフィッシュが集まりやすいポイントです。

  • 主なターゲット:スズキ, ヒラメ, シロギスなど

埠頭根元付近の港湾部

周囲は穏やかな水域で、手軽な仕掛けでのんびりと釣りが楽しめます。

  • 主なターゲット:アジ子、チヌ、シロギス、セイゴなど
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シロギス

港公園エリア(P1)では、ほぼ全域でシロギスが釣れます。本格的な釣果が望めるのは、水温が上昇してシロギスが浅場に出てくる初夏頃からとなりますが、埠頭の突端部では、南方向の沖合いの深場を狙えば冬でもシロギス(越冬ギス)が釣れます。

前川河口側では、河口直下から公園入り口のゲート横付近の遊歩道まではシロギスが釣れます。前川河口周辺は上げ潮時が有望です。下げ潮時は淡水が強く流れ込みますので、あまり期待できません。

また、港公園の西側から港合同庁舎前の船溜まり(埠頭の根元付近)にかけては、港の奥まった場所になりますが、実は良型シロギスの好ポイントとなっています。ただし、このエリアで置き竿にして仕掛けを放置しておくと、バイ貝がハリをごっそり飲み込んでしまうことがあります。ハリを飲み込まれるなどして仕掛けを失いやすいため、予備の仕掛けは多めに用意しておいた方が安心です。

【関連記事】👉 シロギスの生態と釣り方

チヌ

港公園エリア(P1)では、年間を通じて大型のチヌ(クロダイ)を狙うことができます。なかでも公園横(港湾側)の護岸や、志布志港湾合同庁舎前の船溜まりなどは、潮が適度に緩みチヌが居着きやすいため、特に有望なポイントとなっています。

おすすめの釣り方は、マキエで魚を寄せてじっくり狙う「ウキフカセ釣り」です。また、夜釣りや手軽に大物を狙う場合は、アオムシ(アオイソメ)をエサに使った「ぶっこみ釣り」も非常に効果的で、初心者にもおすすめの攻略法です。

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アオリイカ

港公園エリア(P1)において、アオリイカ(ミズイカ)を狙うなら埠頭の突端部が特に有望なポイントとなります。ここは潮通しが抜群に良いだけでなく、沖合の深場へと落ち込む「カケアガリ(傾斜)」に沿ってイカが回遊してくるため、年間を通じて高い実績を誇ります。

特に冬の夜釣りでは、強力な「常夜灯」が照らし出す明暗の境界線(明暗の境目)を中心に、サッパや小アジなど、現地で釣れた小魚を使った「生き餌の泳がせ釣り(ノマセ釣り)」で良型のアオリイカが狙えます。

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スズキ

港公園エリア(P1)は、淡水と海水が混ざり合う汽水域に面しているため、大型の肉食魚であるスズキ(シーバス)の回遊が頻繁に見られるポイントです。なかでも前川河口部はベイトフィッシュが集中的に集まる一等地であり、ルアーフィッシングや電気ウキ釣りで一発大物が狙える非常に有望なスポットとなっています。春先から秋にかけて小魚の回遊とともに活性が上がり、特に夏から秋はイナッコやサッパなどのベイトが定着するため、年間で最も狙いやすいベストシーズンを迎えます。冬場は水温低下とともに河口の魚影は薄くなりますが、一部の個体が水深のある埠頭の突端部側へと移動して居着く傾向があります。

一方、港の奥まった場所にある志布志港湾合同庁舎前の船溜まり(埠頭の根元付近)では、初夏から秋にかけてアジ子やサッパなどの小魚が大量に溜まるため、これらを追って入ってくる「セイゴ級」の数狙いが楽しめます。ここは年間を通じて波風が穏やかなため、手軽な小型ルアーやエサ釣りでアタリを多く出したい時におすすめのポイントで、回遊のタイミングが合えばサビキ釣りでも掛かることがあります。

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ヒラスズキ

外洋の潮がダイレクトに絡む志布志港では、磯の王者であるヒラスズキの釣果実績も十分にあります。特に春頃、港内にシラスなどの微小な小魚が大量に接岸すると、これを追って港内一帯までヒラスズキが活発に回遊してくるようになります。

なかでも夜間の「常夜灯周り」は超有望なポイントで、35~65cm前後級の中・大型までが狙えます。この時期のヒラスズキは小さなシラスを猛烈に偏食する傾向があり、常夜灯の光も手伝って人工的なルアーは非常に見切られやすいのが特徴です。そのため、釣り方はルアーよりも、現地で調達した生きエビや小魚などの「生き餌」を使ったエサ釣りのほうが圧倒的に高い釣果を期待できます。

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タチウオ

志布志港におけるタチウオの回遊はかなり不規則ですが、年間を通じて断続的な回遊が見られるのが特徴です。港公園エリア(P1)でタチウオを狙う場合、基本となる主要ポイントはやはり潮通しの良い「埠頭の突端部」となります。

ただし、冬場にボラの稚魚が港内へ大量に入り込むタイミングに限っては、それらを追ってタチウオの群れが湾奥まで深く差し込むため、突端部だけでなく港内一帯が有望ポイントへと変化します。この時期に回遊してくる「指2本級」の小型タチウオは数釣りが期待でき、小型のワームやミノー系のルアーを使ってライトゲーム感覚で手軽に狙うことができます。

なお、志布志港の面白い傾向として、「タチウオの釣果が良いときは、アジの釣果が著しく低迷する」という相関関係があります。タチウオという強力な捕食者が港内に居着くことで、アジの群れが警戒して散ってしまうためと考えられます。サビキ釣りの釣況が悪いときは、あえてタチウオ狙いに切り替えてみるのも実戦的な戦略です。

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サゴシ

志布志港では、例年10月頃の秋シーズンに朝マズメを中心として40cm前後の数釣りが楽しめるほか、冬季に港内へサッパなどの小魚(ベイト)が大量に入り込んだタイミングでも、これらを激しく追うサゴシ(サワラの若魚)の好釣果が期待できるようになります。

港公園エリア(P1)における最大の狙い目は、圧倒的な潮通しの良さと水深を誇る「旅客船埠頭の突端部」の沖合です。ベイトの群れを外洋側から遮るように突端部周辺へ追い込んで捕食するため、ここが最も有望な回遊ポイントとなります。

釣り方は、広範囲を素早く探れるメタルジグなどを使ったルアー釣りが基本です。さらに、食い渋る時間帯やベイトのサイズが小さいときには、メタルジグの上部にサビキ針をセットした「ジグサビキ釣り」も極めて効果的です。サゴシの鋭い歯でラインを切られないよう、ワイヤーリーダーを使用したり、太めのショックリーダーを用意しておくと安心です。

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アジ(アジ子・アジング)

港公園エリア(P1)において、アジは最も身近で人気の高いターゲットです。旅客船埠頭では、潮通しの良い「埠頭の突端部」から港の最奥部にある「志布志港湾合同庁舎前の船溜まり」にかけての一帯が広く好ポイントとなります。

サビキ釣りで狙う「アジ子」のベストシーズンは、初夏頃から秋口までです。足元をダイレクトに狙える下カゴ式のサビキ仕掛けが基本で、ハリはスキンタイプの白を推奨します。特にシーズン初期の初夏は10cm前後と魚体が小さいため、見切られたり口切れしたりしないよう3~4号の小さなバリを使用するのが釣果を伸ばすコツです。また、志布志港では晩秋から冬季にかけて中アジ級の良型も狙えるようになるため、年間を通じて目が離せません。

さらに、夜間のアジ狙いには「アジング(ルアー釣り)」も非常に効果的です。特に秋(10月〜11月頃)になると、10~15cm級を主型として、港内一帯でアジングによる堅調な釣果が見られるようになります。タックルは1g前後の軽量なジグヘッドに、夜光や常夜灯の光に馴染みやすい「ラメ入りのクリアタイプ」のワームを組み合わせるのが最もおすすめです。

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サバ(サバ子)

港公園エリア(P1)では、初夏頃から夏にかけてサビキ釣りで「サバ子」を狙うことができます。主なポイントは、旅客船埠頭の西向きの岸壁一帯(港湾側)です。釣期はその年によって多少前後しますが、アジ子の回遊シーズンと重なるため、サビキ釣りでアジ子と同時に数釣りを楽しめるのが魅力です。

シーズン初期にあたる初夏頃のサバ子は、10cm未満の非常に小さな個体が主体となります。サバ子はアジ子に比べて横走りの引きが強く、仕掛けを絡ませやすいため、手返し良く釣るのがコツです。小さな口でもしっかりとフッキングするよう、仕掛けのハリは3~4号を目安に選ぶと抜群の掛かりを見せてくれます。

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コノシロ

港公園エリア(P1)では、例年春頃になるとコノシロの回遊が始まり、手軽に狙える好ターゲットとして岸壁が賑わいます。

具体的な釣り方は、撒き餌にアミエビを使用したオーソドックスなサビキ釣りが基本です。マキエをしっかりと効かせて足元に群れを足止めするのが釣果を伸ばす鍵となります。

使用するサビキ仕掛けは、スキンの色が「白」を基本とするのがセオリーですが、志布志港特有の傾向として、日中の明るい時間帯であってもピンク系のスキンが爆発的に有効なケースがあります。そのため、現場に向かう際は白とピンクの両方の仕掛けを準備しておくと、当日のアタリカラーに柔軟に対応できて安心です。

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マダコ

港公園エリア(P1)の港内にあるフラットな岸壁一帯では、足元の岸壁際をタイトに狙うことでマダコを釣り上げることができます。

狙い目となるのは、産卵期を迎える梅雨頃のシーズンです。この時期はファミリーフィッシングなどによるアジ子狙いの撒き餌(アミエビ)が港内に効くため、エサとなる小魚やカニなどの甲殻類が岸壁際に大量に集まります。これらを捕食しにマダコの岸壁際への寄りが非常に顕著になり、500g前後級の数釣りも十分に期待できる大チャンスを迎えます。

釣り方は、垂直なコンクリートの壁際を上下にトントンとテンポよく探りやすいタコジグやタコエギが手軽でおすすめです。一方で、警戒心の強いスレた大型タコを狙う場合は、冷凍カニや豚の脂身などの「本物のエサ」を巻き付けたタコテンヤを少し沖の底へキャストし、匂いと味でじっくりと抱かせる釣り方も非常に強力な戦略となります。

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ジグサビキ釣り(突端部のおすすめ釣法)

港公園エリア(P1)のなかでも、特に潮通しが良く水深のある「旅客船埠頭の突端部付近」では、サビキ仕掛けの下にオモリの代わりにメタルジグをセットした「ジグサビキ釣り」が非常に効果的で、多くの釣り人に好まれています。この釣り方の最大の魅力は、サビキ針によってサッパ、コノシロ、メッキ、アジなどの小魚を掛けつつ、下部のメタルジグでそれを追うタチウオやカマスなどの良型肉食魚をオールインワンで同時に狙える点にあります。

使用タックル・仕掛けの目安

ジグサビキを快適かつトラブルなく運用するための、現地にマッチしたスペック目安です。

  • ロッド:シーバスロッドなど9ft(約2.7m)前後
  • リール:2500~3000番のスピニングリール
  • ライン:道糸=PEライン 0.8~1.0号(リーダー:フロロカーボン 4~5号)
  • サビキ仕掛け:幹糸5~8号/枝素(ハリス)3号/針は6~8本構成。針自体はチヌ針3~4号、または袖針の9号前後を使用。針の色は黒よりもアピール力の高い「シルバー」への反応が良好です。
  • サビキのタイプ:スキン針の「白」が基本ですが、濁りがある時や曇天時は目立ちやすい「ピンク系」も効果的です。また、スキンの代わりに同程度の大きさにカットしたワームを針にチョン掛けしても抜群の効果を発揮します。
  • メタルジグ:仕掛けの最下部には28~40gのメタルジグを取り付けます。サッパやメッキなどの小魚が一荷(一度に複数匹)で掛かって仕掛けがもつれやすい状況では、一気に沈めてラインを張れる重めの40g前後を選ぶのがもつれを防ぐコツです。
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)で効果的なジグサビキの仕掛け図。シーバスロッドやPE 0.8-1.0号、幹糸5-8号、枝素3号のサビキ仕掛けに28-40gのメタルジグを組み合わせた全体図のイラスト
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)で効果的なジグサビキの仕掛け図。シーバスロッドやPE 0.8-1.0号、幹糸5-8号、枝素3号のサビキ仕掛けに28-40gのメタルジグを組み合わせた全体図のイラスト

港公園エリア(旅客船埠頭突端部)でおすすめのジグサビキ仕掛け図。サビキ仕掛けとメタルジグのバランス、推奨タックル(ロッド・リール・ライン)のスペック目安です。

釣り方・攻略テクニック

仕掛けを狙いのポイント(沖合のカケアガリ周辺など)へ投入したら、通常のショアジギングと同じ要領で、竿をあおってルアーにアクション(ワンピッチジャークなど)を加えながらリールを巻いてきます。

  • サッパ狙い:中層付近を重点的に、一定のレンジをキープしながら探ります。
  • メッキ狙い:底層から中層にかけて、底を意識しながら細かくアクションを加えて探るのが効果的です。
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志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)の中ほどから先端部方向を撮影した写真。広々とした岸壁に車を横付けして釣りを楽しむ人、常夜灯、先端の椰子の木、その奥に見える沖堤防と枇榔島
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)の中ほどから先端部方向を撮影した写真。広々とした岸壁に車を横付けして釣りを楽しむ人、常夜灯、先端の椰子の木、その奥に見える沖堤防と枇榔島
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)の中ほどから先端部方向を撮影した写真。広々とした岸壁に車を横付けして釣りを楽しむ人、常夜灯、先端の椰子の木、その奥に見える沖堤防と枇榔島
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)の中ほどから先端部方向を撮影した写真。広々とした岸壁に車を横付けして釣りを楽しむ人、常夜灯、先端の椰子の木、その奥に見える沖堤防と枇榔島
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)の中ほどから先端部方向を撮影した写真。広々とした岸壁に車を横付けして釣りを楽しむ人、常夜灯、先端の椰子の木、その奥に見える沖堤防と枇榔島
志布志港の港公園エリア(旅客船埠頭)の中ほどから先端部方向を撮影した写真。広々とした岸壁に車を横付けして釣りを楽しむ人、常夜灯、先端の椰子の木、その奥に見える沖堤防と枇榔島

港公園(旅客船埠頭)の広々とした岸壁。車を横付けして釣りを楽しめるフラットな足場で、奥には常夜灯や椰子の木、さらに沖堤防や枇榔島が望めます。

志布志港の港公園エリア(P1)にある安全柵付きの遊歩道風景。右手には公園の緑地と入り口付近の椰子の木、奥には合同庁舎前の船溜まりが写っている写真
志布志港の港公園エリア(P1)にある安全柵付きの遊歩道風景。右手には公園の緑地と入り口付近の椰子の木、奥には合同庁舎前の船溜まりが写っている写真
志布志港の港公園エリア(P1)にある安全柵付きの遊歩道風景。右手には公園の緑地と入り口付近の椰子の木、奥には合同庁舎前の船溜まりが写っている写真
志布志港の港公園エリア(P1)にある安全柵付きの遊歩道風景。右手には公園の緑地と入り口付近の椰子の木、奥には合同庁舎前の船溜まりが写っている写真
志布志港の港公園エリア(P1)にある安全柵付きの遊歩道風景。右手には公園の緑地と入り口付近の椰子の木、奥には合同庁舎前の船溜まりが写っている写真
志布志港の港公園エリア(P1)にある安全柵付きの遊歩道風景。右手には公園の緑地と入り口付近の椰子の木、奥には合同庁舎前の船溜まりが写っている写真

港公園(志布志港公園)内の前川河口沿いに整備された遊歩道。しっかりとした転落防止柵が設置されており、お子様連れでも安心して釣りが楽しめます。奥には合同庁舎前の船溜まりが見えます。

志布志港の港公園入り口(港湾奥の船溜まり付近)で釣れたセイゴとシロギスの写真。発泡スチロールの箱に入った良型のシロギスとセイゴの釣果
志布志港の港公園入り口(港湾奥の船溜まり付近)で釣れたセイゴとシロギスの写真。発泡スチロールの箱に入った良型のシロギスとセイゴの釣果
志布志港の港公園入り口(港湾奥の船溜まり付近)で釣れたセイゴとシロギスの写真。発泡スチロールの箱に入った良型のシロギスとセイゴの釣果
志布志港の港公園入り口(港湾奥の船溜まり付近)で釣れたセイゴとシロギスの写真。発泡スチロールの箱に入った良型のシロギスとセイゴの釣果
志布志港の港公園入り口(港湾奥の船溜まり付近)で釣れたセイゴとシロギスの写真。発泡スチロールの箱に入った良型のシロギスとセイゴの釣果
志布志港の港公園入り口(港湾奥の船溜まり付近)で釣れたセイゴとシロギスの写真。発泡スチロールの箱に入った良型のシロギスとセイゴの釣果

港公園の根元付近(港湾奥の船溜まり周辺)での釣果。ファミリー向けと侮るなかれ、港湾の奥部付近でもまずまずの型をした良型のシロギスやセイゴが十分に狙えます。

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【コラム】なぜ志布志港では良型のメジナ(クロ)が狙いにくいのか?

志布志港でもサビキ釣りなどで手のひらサイズの小さなメジナが姿を見せることはありますが、磯釣りのような30cmを超える良型を専門に狙うのは困難です。南九州の豊かな海に面していながら、なぜ志布志港ではメジナが育ちにくい(居着きにくい)のでしょうか? そこには港の構造と地理的な3つの理由があります。

1. 大型港ならではの「砂泥底」と障害物の少なさ

良型のメジナは、潮通しが良いだけでなく、身を隠せる複雑な消波ブロックや沈み根、岩礁帯を強く好む魚です。しかし、大型貨物船やフェリーが頻繁に行き交う志布志港の岸壁周辺は、船底が当たらないよう底がすっきりと掘り下げられた「砂泥底」が中心。足元にメジナが好むスリットや岩場といった隠れ家が少ないため、良型が居着く環境になりにくいのです。

2. チヌやスズキが好む「最高の楽園」

志布志港内には前川の河口があり、栄養豊富な淡水が流れ込んでいます。この「砂泥底+汽水域(淡水と海水が混ざる水)+適度な水深」という環境は、メジナよりもチヌ(クロダイ)やスズキ、ボラにとってこれ以上ない極上のフィールドです。結果として港内はチヌの魚影が圧倒的に濃くなり、環境への適応競争の面でもメジナには不利な状況となっています。

3. すぐ近くに「本物の磯場」が存在する

志布志湾を少し東へ移動すると、枇榔島(びろうじま)や夏井地区の地磯など、黒潮の恩恵を直接受ける超一級の本格的な磯場が広がっています。潮通し抜群の岩礁帯という「本物の住処」がすぐ近くにあるため、良型のメジナたちがわざわざ居心地の悪い大型港の奥深くまで入ってくる必要がない、という地理的な要因も大きく関係しています。

【結論】

港内に入ってくるのは「まだ外洋の荒波に出られない幼魚」が中心となります。志布志港で竿を出す際は、メジナ(クロ)はあくまで嬉しいゲスト。この港が持つ本来のポテンシャルを最大限に活かすなら、魚影が濃い「チヌ」、そして回遊性の高い「タチウオ・アオリイカ・青物・アジ」に狙いを絞るのが、好釣果への一番の近道です。

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【地形コラム】志布志湾の美しい半円形に隠された、超巨大カルデラ噴火のドラマ

志布志港から水平線を眺めると、なだらかなカーブを描く美しい半円形の海岸線が目に飛び込んできます。その独特な地形から「海に沈んだ巨大なカルデラ(噴火の窪み)なのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。実は、志布志湾そのものがカルデラではないものの、その誕生には南九州を揺るがした地球規模の火山史が深く関わっています。

かつて志布志湾と錦江湾は「海峡」でつながっていた

今から数万年前、現在の鹿屋市や肝付町などが広がる「肝属(きもつき)平野」は陸地ではなく、完全に海の中でした。当時は薩摩半島と大隅半島が南側の陸地だけでつながっておらず、東の「志布志湾」と西の「錦江湾(鹿児島湾)」は、現在の肝属平野の位置にあった巨大な海峡(水の通り道)によってダイレクトに結ばれていたのです。

地形を激変させた、2つの「超巨大カルデラ噴火」

この海峡を陸地へと変え、現在の志布志湾の形を決定づけたのが、南九州の大地を幾度も襲った破局的な大噴火です。

  • 約11万年前(阿多カルデラの大噴火): 現在の錦江湾の入り口付近を震源とする大噴火が発生し、膨大な火砕流と火山灰が周囲を埋め尽くし始めます。
  • 約3万年前(姶良カルデラの大噴火): 現在の桜島がある錦江湾奥部を震源とする、地球規模の超巨大噴火が発生。このときに吹き上がった想像を絶する量の火山灰(シラス)が風に乗って東側の海峡一帯へと降り注ぎ、凄まじい厚さで堆積していきました。

海峡の埋め立てと、志布志湾の完成

2つの超巨大カルデラが吐き出した膨大なシラスによって、海峡は文字通り「土砂崩れ」のように埋め立てられ、海はどんどん浅くなっていきました。その後、海水面が50cmほど低下した(あるいは地盤が隆起した)ことで、浅くなっていた海底が完全に陸地として姿を現します。これが現在の「肝属平野」の土台です。

こうして陸地に取り残された東側の海が、なだらかなシラスの大地によって縁取られ、現在の「志布志湾の美しい半円形の湾」が完成しました。

※私たちがいつも仕掛けを投げ入れている志布志港の足元や背後に広がる大地には、11万年前からの地球の壮大なドラマが隠されているのです。そう考えると、いつもの釣り風景も少し違って見えてくるかもしれません。

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